フェンダーストラトキャスター サウンド革命

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ギター
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フェンダーストラトキャスター

今度はエレキギターの王様ストラトキャスターに注目です。

ブルースギター大名鑑を引用して、ご紹介してみたいと思います。

「革命的」なギター

ついに完成したストラトキャスターは、まさに「革命的」なギターだった。

官能的なラインを描くスリムなダブル・カッタウェイ・ボディーには、表側にも裏側にも体にフィットするよう角を削ったコンター加工が施されている。

サウンドヴァリエーションを豊かにする3ピックアップは、ギブソンのセミアコースティック ES-5 にも見られるが、 ストラトキャスターの場合はセレクタースイッチがスライド式なので、瞬時の切り替えが可能。 マスター・ヴォリューム・コントロールは使い勝手を考慮して1個。フロントピックアップとミドルピックアップ用にトーンコントロールを一つずつ。 ジャック・プレートはティアドロップ形のスタイリッシュなデザインだった。もっとも革新的な部分はブリッジ・システムだ。

完成に至るまでは試行錯誤の連続で、 大金をかけて作ったプロトタイプを実用化直前に断念したこともある (後の1958年、このプロトタイプを大幅に改良したシステムがジャズマスターに搭載される)。こうしてついに完成したシステムが、テイルピース、 アジャスタブルブリッジ、 ヴィブラート・システムを合体させた 「シンクロナイズド・トレモロ」である。

ユニットを先端部分でボディーにねじ止めし、ねじを支点にユニット全体を動かして弦の張力を変え、音程を変化させる仕組みだ。 弦のテンションに対抗してブリッジを支えるために、ボディー裏のキャヴィティーには数本のスプリングが張られていた(ブリッジ基部に取り付けた「イナーシャ(情性、慣性) ブロック」を、ボディーを貫通する穴に差し込む。弦をプリッジ基部からブロックの中に通し、ボディー裏のキャヴィティーでブロックの先端に固定する。 キャヴィティー内に張ったスプリング(最高5本まで)をブロックにつなぎ、弦の反対側からブロックを引っ張りブリッジを支える、という構造になっている)。

このトレモロシステムは大発明ですね。ストラトキャスターは本当に革命的なギターだという事がわかります。

ストラトキャスターを際物扱いする向きもあったが、この最新式ギターをいち早く手にしたミュージシャンたちがいる。 アイク・ターナー、 ギター・スリム、パディ・ガイなどのブルース・プレイヤーだ。 テキサス生まれのワイルドなギタリスト、ピーウィークレイトンも、ジミ・ヘンドリクスが登場するはるか前にストラトキャスターの世界を押し広げた一人。 クレイトンの愛器は、ゴールドの
アノダイズド・ピックガードが付けられた特注の赤いストラトキャスターだった。

 

アイク・ターナー

ike turner 「あのころストラトキャスターを弾いているのは俺だけだった。 1954年ごろ、 メンフィスの店のウィンドウに飾ってあるのを見たんだ。 すぐ店に入ってそれを 「買ったよ」 と言うアイク・ターナーは、1931年ミシシッ ビ州クラークスデイル生まれ。 キングス・オブ・リズム を結成し、1951年録音の〈ロケット 88 (Rocket.88) > ではピアノを担当。この曲は世界初のロックンロール とされ、ギターに初めてファズ効果を取り入れた録音と もいわれている(実際は、バンドの移動中にフェンダー・ ベースマン・アンプが車のトランクから落下。雨にぬ れた道路にぶつかり、プリアンプの真空管が1本折れ てしまった、というのが真相だ。ギタリストのウィリー・ キザートが仕方なく壊れたアンプで演奏した結果、 ぼやけた(ファジーな)ギター・サウンドが録音される ことになる)。ターナーは才能あるソングライターであ ると同時に、やり手のビジネスマンでもあった。また、 アイク&ティナ・ターナー・レヴューやキングス・オブ・ リズムという最高のR&Bユニットを作り上げた。攻撃 的なギター・プレイでも有名で、 ヴィブラートのかかっ た独特なサウンドをストラトキャスターから繰り出し た。サン・レコードではセッション・ミュージシャンと して多くの録音に関わり、ハウリン・ウルフやエルモア・ ジェイムズらと共演。オーティス・ラッシュが1950年 代後半にコブラで録音した名曲のバックでも、ストラ トキャスターの見事な演奏を披露している。

 

仕様

カスタムカラー 単色フィニッシュ 1956年ごろから、オプションとして鮮やかな単色フィニッ シュを選べるようになる。 1950年代末には、ギター本体価格にわずか5%の料金を追 加すれば、「カスタム・カラー」としてデュポン社のペイント・ フィニッシュから色を選択できた。 カスタムカラー カスタムカラー・フィニッシュの1950年代製フェンダーは、 マニア垂涎の品となっている。 ブラック、レッド、ブルー、ゴー ルド、ホワイトのフィニッシュは比較的多い。 レイクプラシッド・ブルー・メタリック、シェルピンク、 ブロンドなどのカラーは特別注文が必要だった (ブロンドは テレキャスターではスタンダード・カラーだが、ストラトキャ スターでは特注。 ゴールド・ハードウェアのモデルは有名な エンターテイナーにちなみ 「メアリー・ケイ」 と呼ばれている)。 1954年に25ドルの追加料金を払ってサンバースト・フィ ニッシュのスタンダードモデルを買っていたら、今では 1 万ドル、いやそれ以上の高値が付くかもしれない。 下: 300ドルをポケットに、1960年代にタイムワープでき たら・・・… フェンダーのカスタム・カラー・チャート。

 

 

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