レスポールとブルースマンという事で
お次はギブソンレスポールに焦点を当ててみましょう!
ブルースギター大名鑑を引用して、ご紹介してみたいと思います。
ギブソン レスポール 「一大センセーション!」 ギブソンのうたい文句はまたもや正しかった。
1952年に登場したレスポール (Les Paul) は、 高出力ピックアップにチョーキングしやすい細い弦で、ブルースのスタイルに大変革をもたらすことになる。一般的には、マイク・ブルームフィールド、 エリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ジミー・ペイジらが最初にこのレスポールを手にし、フェンダーやマーシャルのアンプにつないでギブソンのサウンドを生み出した、ということになっている。
しかしレスポールを最初に弾いたのは、 実はアメリ カの黒人ブルースマンたちだった。 1953 年から54年ごろの宣伝用写真を見ると、 ジョ ン・リー・フッカー、マディ・ウォーターズ、 ギター・ スリムなど当代一流のミュージシャンが、 発売されたばか りのレスポールを手にしている。 バディ・ガイ、ハウリン・ ウルフと組んだヒューバート・サムリン、 ジョディ・ウィ リアムズらも、1950年代に早くもレスポールを弾いていた。 1950年代初頭に登場したフェンダー・テレキャスター を見て、ギブソンのある社員は「厚板だ」 と言ったらしい。 ギブソンには、フェンダーに勝るギターを設計、 製造する 自信があった。 社長テッド・マッカーティーの指揮の下、 ギブソンの製図工たちは磨き抜かれた職人技をソリッド・ ボディーに注ぎ込み、ついに設計図を完成させる。 繊細なカーヴを描くボディー・ラインに鋭いカッタウェイを施し たアーチトップ・ギター アーチ レスポールである。 のかかった表板 (トップ) というデザイン・コンセプトは、 当初から決まっていた。 アーチ加工の機械を持たないフェ ンダーとの差別化を図るためだ。 新開発ギターの品質には 自信がある。 しかし、「ギブソン製のソリッド・ボディー・ エレクトリック・ギター」 が世間に受け入れられるのか? こういったギターを手がけることで自社の評判に傷が付か ないか? ギブソン内部には不安が残っていた。
興味深い話ですね、最初に弾いたのはブルースマンたちなのですね、一般的にレスポールと言えば、前者のひとたちなんですよね~
サウンドの秘密
レスポール・サウンドの 秘密は木材の組み合わせにある。 マホ ガニー材のボディーに、メイプル材を削り出し た表板をかぶせたのだ。 材密度の高いメイプル材だけ で作るとギターは非常に重くなる。 そこでギブソンは 軽いマホガニー材と組み合わせ、重量の問題を解決し た。これにはサステインが良くなる効果もあった。華 やかなゴールド・フィニッシュは、当時人気の高かっ たミュージシャン/ギタリスト、 レスポールの助言 に従ったもので、表板にメイプル材を使っていること を隠す意味もあった。 ピックアップは当時の最高機種、 シングルコイル式のP-90。 こうして作り上げられたレ スポールは、太く大きなサウンドを響かせた。 その音 を堪能できるのが、フレディー・キングのインストゥ ルメンタル〈ハイダウェイ (Hideaway)> <ザ・スタン ブル (The Stumble) > だ。 キングの曲は1960年代初 期のイギリスで新興のブルース・ファンたちにこよな く愛され、 カバー曲も多く作られた。 正にフレディキングの音は最高ですね!!自分もレスポールサウンドにノックアウトされましたね。
レスポール・ゴールドトップ
フィニッシュ
1952年に発表されたレスポールは斬新な ゴールドトップ。 ボディー全体とネックの裏にもゴールド・ フィニッシュを施した 「オール・ゴー ルド」 モデルもある。
ネックとボディーのメイン部分
ホン ジュラスマホガニー材。 アーチがか けられた表板は、メイプル材の2また は3ピースを、 中央ラインをずらして 張り合わせたもの。
ブリッジ/テイルピース
1952年当初は 大型のトラピーズ・ブリッジ/テイルピー スだったが、翌53年には弦をブリッジに 巻きつけるスタッド式(ラップアラウン ド式) ブリッジ/テイルピース)に変更。
ピックアップ
P-90をクリーム色の 「ソープバー」カバーにセットして搭載。 最初期には指板にバインディングを施さ ないモデルも作られた。
シリアルナンバー
最初期の モデルはシリアル・ナンバーを 持たない。 1953年、ヘッド の裏側に刻印されるようにな る。
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