フェンダーテレキャスターその1

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ギター
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エレキギターの中でもテレキャスターは人気がありますね!そんなテレキャスターの歴史をブルースギター大名鑑を引用して、ご紹介してみたいと思います。

フェンダーテレキャスター 本質の 追求

1948年、 ミシガン州カラマズーとカリフォルニア州オレンジ郡フラートンでは、デザイン・コンセプトを根本から異にするギターが作られていた。 カラマズーのギブソンが目指したのは、20年前に設計された アーチトップ・ギターのエレクトリック化。 彼らは時間をかけて慎重に開発を進めてい た。 一方カリフォルニアでは、レオ・フェ ンダーとそのパートナー、ジョージ・フラー トンが、ギター・デザインの新たな方向性 を模索していた。フェンダーは当時すでに、 高品質なアンプやハワイアン・スタイル・ラッ プ・スチール・ギターを世に送り出した実績が あった。 技術者レオ・フェンダーの次なる目標、 それはソリッド・ボディー・エレクトリック・ギター の開発である。彼は今や専門知識のすべてをこの計画に注ぎ込んでいた。 ギブソン、 エピフォン、 グレッチなどが電気技術の問題 に取り組む中で、レオ・フェンダーは自問し続ける。 なぜ ギターは高価なアーチトップでなければならないのか? ネックとボディーは4本のねじで接合できるのに、なぜ接 着剤で付けてあるのか? なぜブリッジとピックアップ・ユ ニットは別々なのか? なぜペグはヘッドの両側に3個ず つ付いているのか? シンプルさを追求し、 生産性の 向上を目指したフェンダーは、1950年までに史上初の量産型ソリッド ボディー・エレクトリックスパニッシュ・ ギターを完成させる。

素晴らしき開発魂ですね。量産できて、広くギターを手に取れる人が増えたわけですね。

テレキャスターのサウンド

フェンダーが開発したエスクワイア (Esquire) は、 間もなくブロードキャスター (Broadcaster) に名前を変更。だがすでに同名のドラム・セットを発売してい たグレッチからクレームがついたため、 モデル名をテレキャスター (Telecaster) に改める [この間、応急処置として 「Broadcaster」のデカールを削り取ったモデルが出荷される。いわゆる 「ノーキャスター (Nocaster)」。このギターの心臓部といえるのが、シングルコイル・ピックアップだ。 開発者はレオ・ フェンダー本人と彼の初期のパートナーであるドク・カ ウフマン。元来はハワイアン・ギター用で、6個のポー ルピースがそれぞれ1本の弦に対応し、 ピックアップ本 体はブリッジ・プレートに収められている。このピック アップが、 テレキャスターのシャープで硬質な音を生み 出すのである。初期モデルはピックアップが1基のみ。 後に1ピックアップ・モデルをエスクワイア、2ピック アップ・モデルをテレキャスターと呼ぶようになった。 最初期のモデルでは、「トーン」コントロールは実質 的には「ミキサー」コントロールで、セレクター・スイッ チがピックアップ・セレクターとフロント・ピックアッ プ用トーン・セレクターの役割を兼ねていた。 このシス テムから生まれる温かく深いサウンドは、リズムを刻む カッティングやカントリー・スタイルのベースラインに 向いていた。また、アッシュ材のボディーにメイプル材 のネックという構造が、非常に伸びのよいサステインを 実現させ、アタックが強い特有のサウンドを引き立たせ た。木のぬくもりを感じさせる響きと、透明でシャープ なハワイアン・スタイルのエレクトリックな音質。 その 2つを融合させたものが、このギターのサウンドなので ある。

まさにテレキャスターサウンドですね。

仕様

1950年代のテレキャスター

フェンダーの新開発ギターは1950年発表。 1ピックアップ のエスクワイアは 139 ドル 95セント。 1950年秋に2ピッ クアップ モデルのブロードキャスター発売、 169 ドル 95 セント (1951年2月ごろから始まる「ノーキャスター」 期を経て、 51年中ごろに 「テレキャスター」 にモデル名変更、 189.50ドル)。

ボルトオン・ネックのデザインは、生産効率が良く、 ギター 本体の調整と修理も簡単だった。

ボディープロトタイプのボディーは軽量のパイン材製だっ たが、 実際の量産モデルはアッシュ材の2または3ピース構 造。

初期モデル 黒くペイントされたモデルもあるが、 スタンダー ド・フィニッシュは木目が透けて見えるバタースコッチ色の 「ブロンド」 フィニッシュ。

革新的なデザインのネック ローズウッド材やエボニー材の 指板を張るのではなく、ネックと指板が一体化したワンピー ス仕様。フレットはメイプル材のネックに直接セット。

ブリッジ ブリッジのデザインは最高傑作と呼べるもので、 ブリッジ本来の機能以外にもさまざまな役割を担っている。 ブリッジプレートはボディーにねじで固定。 ボディー裏側 から弦を通し、 このプレートの穴に差し込む。 ブリッジ・サ ドルは写真に見られるような3分割タイプで、弦高やイント ネーションを細かく調整できる。またブリッジプレートは、 リア・ピックアップのマウント台も兼ねている。

当時は今の日本円で3万円くらいまでで買えたのですね。

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