フェンダーテレキャスターその2 テレキャスターとブルース

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フェンダーテレキャスターその2 テレキャスターとブルース

ブルースギター大名鑑を引用して、ご紹介してみたいと思います。

テレキャスターとブルース

新しく登場したフェンダーのギターは、他のメーカーの失笑を買ったかもしれない。

だがギタリスたちにとって、テレキャスターは未来からの贈り物だった。

共鳴胴を持たないソリッド・ボディーのおかげで、プレイヤーは耳障りなフィードバックから解放された。 ピックアップが原因で、最大音量にしたアンプにまっすぐ近づいたときハムノイズが生じたとしても、そんなことはささいな問題だった。

テレキャスターのもう一つの長所は頑丈さである。セミアコースティックギターなら壊れてしまうような一撃でも、 フェンダーは表面のラッカーが少しはげるだけ。 ネックが壊れても、すぐ付け替えることができた。
発表後の数年間はマイナーチェンジと微調整が行われただけだったが、 1959年、 デザイン方針が大きく変わる。

指板と一体になったワンピース仕様のメイプル ネックを廃止し、 懐古趣味ともいえるローズウッド材の指板を張るようになったのだ。

しかし、開発時の基本的なコンセプトは揺るがなかった。 フェンダーが完璧に近い姿でテレキャスターをこの世に生み出した証拠である。

確かにテレキャスターは頑丈ですね、昔、友人が古いテレキャスターを所持していたのですが、酔っぱらって、自転車からギターが落ちてアスファルトに叩きつけたらしいのですが、ほぼ無傷だったそうです。

 

「ブッカー T& ザ MG ズではテレキャスターしか使わなかった。 要はサウンドなのさ。 アンプはずっと (フェンダーの) スーパー・リヴァーブ、太いミッドレンジ (中音域) がギターにぴったりだった。 エフェクターはいらない。 ただプラグを差し込んで、弾くだけだ」Amazon Musicでスティーヴ・クロッパーを聴こう

スティーヴ・クロッパー

 

ブルースを歌うテレキャスターたち

テレキャスターを持ってステージに上がり、シャープで澄んだサウンドを出すためには、かなりの
力量が必要とされた。

テレキャスターは当初、プロのカントリー・ミュージシャンから熱く支持される。

ジョニー・キャッシュ・バンドのギタリスト、ルーサー・パーキンス。 バックオーウェンズと、そのバンドのギタリストだったドン・リッチ。 ウェイロン・ジェニングズ、マール・ハガード、ウィリー・ネルソン。

こういったカントリー界の大物ミュージシャンが競うようにテレキャスターを手にした。 しかし、 ブルースマンがテレキャスターを手にするには少々勇気が必要だった。

アンプを大音量にすると、 テレキャスターは耳をつんざくようなサウンドを出すからだ。

だが、 エレクトリク・アーチトップからフェンダーのソリッド ボディー・エレクトリックに乗り替えるブルースマンは後を絶たなかった。

BBキングは、セミソリッド・ボディーのギブソンを手にする数年前、1950年代製のエスクワイアを弾いていた。

テキサスのホットなギタリスト、クラレンス”ゲイトマウス”プラウンも、1950年代初期にテレキャスターを愛用していた。

その数年後にはR&Bの若きギタリト、スティーヴ・クロッパーが、メンフィスのスタックス・レーベルの専属パック・バンド時代に、研ぎ澄まされたサウンドでテレキャスター史に残る名演奏を録音する。

またニューオーリンズでは、レパートリーの広さから「人間ジューク・ボックス」 と呼ばれたスヌークスイーグリンが、1960年代初期製テレキャスターのサウンドをしばしば披露した。

達人たちはやはりテレキャスターを使うのですね!

 

仕様

製造年特定の目安 フェンダー・ギターの初期モデルは、 製造年月日がネック・ ポケットの内側かピックガード下のボディーに鉛筆で記され ていることが多い。

後年のモデルでは一般的に、ネックエ ンドに製造年月とネックのスタイルが刻印されている。 シリ アル・ナンバーの刻印場所は、1950~54年がブリッジ・ブ レート、 1954年中ごろ~76年がネックプレート、 1976 年からヘッドのデカール部分。

1982年以降はネックプレー トに刻印されたモデルもある。

シリアル・ナンバーが不明な場合、 テレキャスターやエスクワイアの仕様が製造年特定の 目安となる。

1982年に初の復刻モデル (アメリカンヴィ ンテージ・リイシュー・シリーズ) が登場するまでの大きな 変更を以下に挙げる。

リア・ピックアップ 1955年まではフラット・ポールピース。

以降、 弦ごとに高さが調整できるスタガード・ポールピース。

ネック 1959年までメイプル材のワンピース仕様。

1959 ~83年はローズウッド材の指板。

1967~69年のみ、オプ ションとしてメイプル材の指板。

2 ピックガード 1954年まで黒1プライの5点止め。

1954 年から白1プライ。 1959年から白1プライ、 8点止め。

1963年から白/黒/白の3 プライ。

1975~81年は黒/ 白/黒の3プライ。

ストリング・ガイド 1972年まで1個。 以降は2個。

ブリッジ 1950~54年はブラス製サドル。

1955~58年 は弦溝のないスチール製サドル、 1958年後半から弦溝のあ るスチール製サドル。

1958~59年のみ弦をブリッジの末 端から通している。

コントロール 1955年まで、上部に丸みがある 「ドーム・ ノブ」とバレル型のスイッチ。

1955年ごろ以降、丸みが少 ないノブとトップ・ハット型のスイッチ。

ヘッド 1950~67年、「スパゲティー」 ロゴ (金/銀文字 黒縁)。

1967年ごろ、 丸みを帯びた 「トランジション」 ロ ゴ (金文字黒縁)。 1968年、「ブラック」ロゴ(黒文字金縁)。

1983年に新しいロゴ (銀文字黒縁)。

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