Jim Dunlop Fuzz Face JHF1レビュー:ジミヘンの魂が宿る究極のファズペダル

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はじめに

ファズエフェクターと言えば、ジミ・ヘンドリックスが愛用したファズフェイスが有名です。そのファズフェイスを忠実に再現したのがJim Dunlop Fuzz Face JHF1です。本記事では、このJHF1の魅力や特徴、使い方などについて詳しく解説していきます。

JHF1の概要

まずはJim Dunlop Fuzz Face JHF1の全体像を把握しましょう。

オリジナルの再現

JHF1はジミ・ヘンドリックスが使用していたオリジナルのファズフェイスを忠実に再現しています。シリコントランジスタ、ハンドワイヤリング、見た目のディテールに至るまで、当時のスペックをそのまま再現しています。

オリジナルのファズフェイスは1966年に発売されましたが、JHF1はその魅力を現代のプレイヤーに届けるものです。レトロな味わいと最新の性能を兼ね備えた、まさに傑作とも言えるエフェクターなのです。

シリコントランジスタの特徴

ファズフェイスの歴史の中で、トランジスタの種類は大きな違いをもたらします。JHF1に搭載されているシリコントランジスタは、以前のゲルマニウムトランジスタとは違った特徴を持っています。

  • 温度による音質変化がほとんどない
  • サウンドが安定している
  • ゲルマニウムよりも歪み具合が強め

つまり、JHF1のサウンドは安定していながらも激しく歪んだ印象があり、耐久性も高いのが特徴です。ステージでの使用に最適な一品と言えるでしょう。

JHF1のサウンド

次に、JHF1のサウンドの魅力について掘り下げていきましょう。

クランチからファズまで

JHF1の最大の魅力は、クリーンからファズまでの幅広い音作りが可能な点です。ギターのボリュームを調節することで、様々な歪みの表現ができます。ここがポイントです!

  • クリーン: ボリュームを絞ると、艶やかなクリーントーンに
  • クランチ: 中間ボリュームでアンプをクランチさせた状態に
  • ファズ: ボリュームを最大にすると激しいファズサウンドに

ジミ・ヘンドリックスも、このファズフェイスの発音の自由度を活かし、クリーンからファズまでを自在に操っていました。JHF1を使えば、そんな表現の幅を身に付けられるはずです。

歪みの質感

JHF1からは、独特の質感を持った歪みサウンドが出力されます。シリコントランジスタならではの、パワフルでありながら芯のあるサウンドが特徴的です。

高域の抜けも良好で、クリアな歪み音が得られます。一方でローゲインの時はクランチ感があり、非常に魅力的な歪み音が生み出されるのです。オーバードライブとは違った、このようなサウンドの魅力に、ギタリストは夢中になるはずです。

JHF1の使い方

次に、JHF1の具体的な使い方を見ていきましょう。

アンプとの組み合わせ

JHF1の音作りにはアンプの設定が大きく影響します。一般的なファズペダルは、クリーンなアンプと合わせて使うのが一般的ですが、JHF1はクランチアンプと合わせるのがおすすめです。

例えばアンプをクランチ設定にし、JHF1をかけると、濃厚でありながらクリアな歪みサウンドが得られます。ジミ・ヘンドリックスの代表曲サウンドを再現できる可能性が高いでしょう。あるいはローゲインの歪ペダルやブースター等と組み合わせるのも良いと思います。

使い分けポイント

JHF1の扱いは少し注意が必要です。とくに以下の点に気をつける必要があります。

  • ボリュームの効きが急激で、ニュアンスの演出が難しい
  • ワウペダルとの相性が悪く、ワウをかけると音が変化する

ですので、ボリュームのコントロールを練習するなど、使いこなす工夫が求められます。ワウを使う際はバッファーを挟むなどの対策も必要かもしれません。

他モデルとの比較

最後に、JHF1と同メーカーの他ファズモデルとの違いを見ていきましょう。

FFM3との違い

Jim Dunlopの別モデルである「FFM3」は、JHF1と同じ回路を使いながらもコンパクトサイズに収まっています。FFM3は以下のような特徴があります。

項目 JHF1 FFM3
サウンド ローが強調された太いサウンド すっきりしたファズサウンド
ボリューム特性 ボリュームの効きが急激 ギターボリュームに追従
サイズ 大型 コンパクト

FFM3はJHF1ほど濃厚さはありませんが、ボリュームコントロールの自由度が高く、扱いやすいのが特徴です。どちらを選ぶかはプレイヤーの好みによるでしょう。

ゲルマニウムモデルとの違い

ゲルマニウムトランジスタ搭載のファズフェイスは、温度によるサウンド変化があります。一方のJHF1はシリコントランジスタを使っているため、そういった変化は起きません。

ゲルマニウムファズのように独特のさえた音が好みの人もいますし、JHF1のようなクリアで発音の安定したサウンドが好みの人もいるでしょう。どちらを選ぶかは用途や好みによって違ってくるはずです。

まとめ

Jim Dunlop Fuzz Face JHF1は、ジミ・ヘンドリックスが愛した名機ファズフェイスの現代版と言えるモデルでした。シリコントランジスタの特性を活かしたパワフルでクリアな歪みサウンドが魅力的です。

一方で、ボリュームの効きが急激なところや、ワウとの相性が良くないという課題もあります。しかし、アンプとの組み合わせ方やボリュームの使い分けなど、プレイヤーの工夫次第で、ジミ・ヘンドリックスのような卓越した表現力にたどり着けるかもしれません。

ぜひJHF1を手にとって、その可能性を存分に発揮してみてください。レトロフューチャーを感じさせるその歪みサウンドに、きっと酔いしれることでしょう。


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