スタンダード 究極のレスポール

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ギター
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お次はギブソンレスポールに焦点を当ててみましょう!第二弾です

ブルースギター大名鑑を引用して、ご紹介してみたいと思います。

スタンダード 究極のレスポール

華やかだが重厚な作りのレスポールは、発売当初こそ人気を集めたものの、売り上げは徐々に落ちていった。

打開策としてギブソンは1957年、 ゴールドトップモデルに新開発のハムバッキング・ピックアップを採用。 続く 1958年にはゴールドトップ・フィニッシュを廃止。

表板を、中央で合わせた。

センターブックマッチのメイプル材2ピースに変更し、 ギブソン伝統のサンバースト・フィニッシュを施す。

この「レスポール・スタンダード」 のおかげで売り上げは回復したが、 期待したほどではなかった。

3年後にはレスポールの全シリーズが、 軽量でフラットなSG(solid guitar の意) ラインにモデル・チェンジされる 〔58年から60年に製造されたサンバースト・フィニッシュのレスポールは、一般に「サンバースト・レスポール」と呼ばれる〕

一方このころイギリスでは、新興のバンドがマディ・ウォーターズ、 フレディー・キングらのレコードを熱心に聴いていた。

キース・リチャーズは1964年、 あこがれのヒーローたちに倣ってレスポール・スタンダードを入手(間もなくエピフォンのカジノに持ち替える)。

1966年、エリック・クラプトンとザ・ブルースブレイカーズが『ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン (Blues Breakers with Eric Clapton)』 を発表 (通称 『ビーノ (BEANO)』)。

その驚異的なサウンドは、1960年製といわれるレスポール・スタンダードと、マーシャル 1962 コンボ・アンプ (セレッション製スピーカー2基、 30ワット出力) の組み合わせから生まれた。

クラプトンの後継としてザ・ブルースブレイカーズに加入したピーター グリーンも、 レスポール・スタンダードを愛用した。 彼のギターは、フロントピックアップを付け直すときに手違いが生じたせいで、 セレクターをミドルにすると独特な調子外れの音を出した。

以降ジミー・ペイジを筆頭に、レスポールの愛用者は増えていく。

アメリカではデュアン・オールマンがこれに続き、ZZトップのビリー・ギボンズも「パーリー・ゲイツ (Pearly Gates)」 と名付けた1959年製サンバーストレスポールを相棒にした。

徐々に有名どころのギタリスト達が素晴らしいレスポールサウンドを奏でたおかげで、浸透していきましたね。

ギブソンのハムバッカー

ギタリストたちは、シングルコイル・ピックアップに装置が干渉して起こるパズやハムノイズに
悩まされていた。

プレイヤーをこのトラブルから解放したのが1957年ごろにギブソンが採用したハムバッキング・ピックアップだ。

開発者は同社エンジニアのウォルター・フラーとセス・ラヴァー 2つのシングルコイルを逆相接続してノイズを打ち消す(ハム・キャンセリング)という画期的な構造で、サウンドを太くパワフルにする効果もあった。

最初期のハムバッキング・ピックアップは、「Patend Applied For(特許出願中)というシールが張られていたことから、「PAF パフ」 と呼ばれる。 PAF の生産が始まったころ、ギプンンのコイル巻線機には自動停止機能がなかった。そのためコイルは設計値を超えて巻かれることが多く、20%近く超過する場合もあった。

ピックアップコイルは直径0.05~0.06mmをシングル・コイル・タイプで、 6000~8000ターン、ハムバッキング・タイプでは 1個のコイルに4000~5000ターン巻かれている。
マグネットはフェライト、アルニコ系が主に使用され、 磁力は1000~1400ガウスくらいである。
コイルを保護するピックアップ・カバーにはプラスチック、 金属が用いられる。金属カバーにはシールド効果はあるが 表面にうず電流が生じ、高域が減衰するため、 外して使用する場合も多い。
電磁ピックアップにおいて出力を増大させるためには、 磁力を強くするかコイル巻き数を増やすことである。 しかし、強すぎる磁力は弦振動を不自然にし、 コイルの巻きすぎは高域を減衰させる。 結局、同構造のピックアップでは磁力と巻き数の兼ね合いが ピックアップの特徴を決定していると言える。

一つ一つ仕様が違うこの事が、レスポール・スタンダードの個性豊かなサウンドを生み出している。 PAFは1957年 レスポールおよびES-175 に搭載。間もなくギブソンの他のトップラインのギターにも採用される。これは同じようなピックアップはあまりないという事ですね、希少価値がありますね。

仕様

レスポール・スタンダード概要
サンバースト・フィニッシュ 1958年半ば、ゴールド・フィニッシュを廃止。 2ピースのメイプル トップ、サンバースト・フィニッシュに変更。限定生産 サンバーストレスポールの生産は1958~60
年のみ。 生産総数は約 1,600 本にとどまる (1958、59、60年のレスポール・スタンダード出荷数は 1,712本。 このうち58年前半の出荷品にはゴールド・フィニッシュが含まれている (工場の記録が失われているため正確な数は不明)。 また60年出荷品にはSG タイプが少数含まれる。よってサンパースト・レスポールの正確な製造数は特定できない)。製造年による違い 1958年製はネックがもっとも厚い。 59年製は新しく幅広のフレットを採用。 60年製はネックが細くなっている。ソープバー P-90 ギブソンは1968年にレスポール・ゴールドトップの再生産を始めるが、これには「ソープバー」と呼ばれる P-90 が搭載されていた。しかしプレイヤーたちが望んだのは、 1959年式のハムバッカーだった。ハムバッカー (1969年、レスポール・スタンダードはミニ・ハムパッカーを採用したゴールドトップの「レスポール・デラックス」として登場する。 71 年にはフィニッシュをチェリー・サンバーストに変更)1972年から76年にはフル・サイズのハムバッカーを搭載したオプション・モデルも生産。コピー・モデル 日本製の精巧なコピー・モデルに刺激を受けたギブソンは、 1976年にサンバースト・フィニッシュのレスポール・スタンダードを再発売。

現在もさまざまなモデルのレスポール・スタンダードが生産されている。ヴィンテージ復刻モデル 1983年には、フレイム・トップの59年製レスポール・スタンダード復刻モデルが発表された。

現行モデル ギブソン USAからは、伝統を受け継ぐサンバースト・フィニッシュの 2008レスポール・スタンダード、レス・ポールのオリジナルデザインをよみがえらせたレスポール・トリビュート 1952 など。

Gibson Les Paul Standard 2008(2010年製)美品・軽量 (Sold ...Gibson Les Paul '52 Tribute Prototype 2009 | Reverb Canada

ギブソン・カスタムからは、 サンバースト・レスポールを忠実に再現した1959レスポール・スタンダード、1960 レスポール・スタンダードや、 1960 レスポール・カスタム“ブラック・ビューティー”、 現行版のレスポール・カスタムなどが発表されている。

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