【保存版】ギブソンレスポールスタンダードの当たり年総まとめ!知る人ぞ知る名器の秘密

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ギター
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はじめに

ギターの世界に革命をもたらした名器、ギブソン・レスポール・スタンダード。その誕生から数十年の時を経てなお、多くのミュージシャンに愛され続けています。本記事では、このレスポール・スタンダードの中でも特に”当たり年”と呼ばれる年式について、詳しく見ていきましょう。美しいサンバースト・フィニッシュと独特の音色、そして伝説的なギタリストたちに愛された理由が、この記事を通して明らかになるでしょう。

1950年代~1960年代、ヴィンテージの最盛期

ギブソン・レスポール・スタンダードの黄金期と呼ばれるのが、1950年代後半から1960年代にかけての時期です。この時代のモデルは、木材の質が非常に良く、職人の手作業による丁寧な仕上げが施されていました。特に有名なのが、1959年に製造されたモデルです。

1959年製、”ギターの王様”

1959年製のレスポール・スタンダードは、まさに”ギターの王様”と呼ばれるほど評価が高いモデルです。サンバースト・フィニッシュの美しさと、豊かで力強い音色が人気の理由です。この年のモデルは、オークションでも高値がつくほど希少価値が高く、エリック・クラプトンをはじめとする著名ギタリストに愛用されてきました。

1959年製のレスポールの魅力は、ピックアップの特性にもあります。バーストバッカーと呼ばれるハムバッカー・ピックアップが搭載されており、パワフルな歪みサウンドが得られるのが大きな特徴です。また、ナチュラルなチューブアンプを駆動した際のサステイン感は格別で、レスポールならではの艶やかなトーンが際立ちます。

1958年製、優れたチューニング安定性

1959年に先立つ、1958年製のレスポールも当たり年の1つと言われています。1958年モデルの最大の魅力は、チューニングの安定性の高さです。この頃から採用されたチューンオーマティック・ブリッジの影響もあり、チューニングがPRSに匹敵するほど安定していたとか。

また、1958年モデルの音色は一般的なレスポールのイメージとは異なり、ブライトな印象が強かったそうです。モコモコした太い音よりも、キレ味のある明るいサウンドが特徴的だったようです。このブライトな音色と、弾きやすいネックの太さが人気の理由といえるでしょう。

名器の原型が確立された1950年代後半

1950年代後半は、レスポール・スタンダードが現在に通じるスタイルを確立した画期的な時代でした。1952年に初代モデルが登場した後、1953年にネックにバインディングが施され、1957年にハムバッカー・ピックアップが搭載されるなど、様々な改良が重ねられました。

この時期には、トラピーズ形状のブリッジからチューンオーマティックへの変更など、レスポールの基本的なスタイルが確立されていきました。さらに1957年にデビューしたレスポール・カスタムも人気を博し、1960年代以降もレスポールの魅力は途絶えることがありませんでした。

現代の技術との融合、21世紀の当たり年

ヴィンテージモデルの人気は根強いものの、近年のレスポールはハイスペックかつコストパフォーマンスに優れた製品が多数登場しています。ギブソン社も新旧の技術を掛け合わせた新時代の名器を送り出しており、21世紀の当たり年と呼べる逸品が出回っています。

2014年製、トラディショナルシリーズの逸品

2014年に登場した「レスポール・トラディショナル」シリーズは、ギブソン社120周年を記念したモデルとして高い評価を得ています。このシリーズではネックシェイプが1950年代モデルを意識した”Vintage 50’s”スタイルを採用し、’59トリビュートハムバッカーなどの伝統的な仕様がなされています。

しかしながら、単なるレプリカでは終わらない現代的な魅力も備えています。ノイズの少ない静粛性や繊細なサウンドコントロールなど、新しい技術が取り入れられた点が人気の理由です。伝統とモダンが見事に融合した2014年のトラディショナルシリーズは、まさに21世紀の”当たり年”モデルと呼べるでしょう。

現行レスポール、ヴィンテージ愛好家からも支持

2014年頃から現在に至るまでのギブソンUSAレスポール・スタンダードは、ヴィンテージ愛好家からも高い評価を受けています。ヴィンテージモデルの雰囲気を再現しつつ、現代的なニーズに適った仕様になっているからです。

実際にギブソン・カスタムショップのリイシュー・モデルと現行レスポールを比べてみると、音色の違いはありますが、それぞれに独自の魅力があることがわかります。ヴィンテージの再現を目指すカスタムショップ製と、現代の技術を注ぎ込んだUSA製。この2つのラインナップが共存することで、幅広いニーズに応えられるのが現行モデルの強みといえるでしょう。

価値が高まる中古市場、90年代の名器

レスポールの魅力は、その音色や演奏性、そして年月を経てさらに価値が増すことでもあります。中古市場でも高値で取引されるヴィンテージモデルは多数ありますが、実はそれに近い価値があると言われる年代が存在します。その時代とは、1990年代です。

1990年代の良質なモデル

1990年代のギブソン製品は、ネック材の状態が良好で、素晴らしい音質を持っていたことから評価が高くなっています。加えて、コストパフォーマンスの優れた製品が多数リリースされたことから、今ではプレミア価格が付く場合もあるそうです。

90年代のレスポールは、当時の新品価格が手頃だったこともあり、新品購入者が多かったと考えられます。しかしその反面、良質な中古品があまり出回らなかった傾向があり、今となっては中古相場が高騰していると言われています。このように、90年代のレスポールは愛好家から熱い支持を受ける”当たり年”の1つと言えるでしょう。

安くて良質、1991年モデル

90年代の中でも特に注目されるのが、1991年製のレスポール・スタンダードです。一部の愛好家からは、思わず衝動買いしてしまったという声も聞かれるほど、この年のモデルは価格と品質のバランスが優れていたようです。

実際に所有していた人からは「驚くほど安かったのにフルオリジナルで状態良好だった」といった感想が聞かれ、1991年製は当時からすでに当たり年扱いされていたことがうかがえます。現在でも中古市場で人気が高く、コストパフォーマンスに優れた1991年モデルは、レスポール愛好家にとって垂涎の的となっています。

過去から現代へ、レスポールの魅力は色あせない

昔ながらの伝統を大切にしつつ、現代の技術も取り入れつつ進化を遂げてきたギブソン・レスポール・スタンダード。1950年代の黄金期から1990年代、さらには現代に至るまで、時代ごとに異なる魅力を放ち続けています。レスポールの魅力に捉われたギタリストは、きっと各年代の”当たり年”と呼ばれるモデルを見つけ出し、自分の魂を震わせる1本に出会うことができるはずです。

まとめ

ギブソン・レスポール・スタンダードは、その誕生から現在に至るまで、常に革新的な進化を遂げながら、ギター愛好家に絶大な人気を誇ってきました。本記事では、その中でも特に称賛される”当たり年”について、詳しく見てきました。

  1. 1959年製 – 美しさと音色の両面で最高峰のモデル
  2. 1958年製 – 優れたチューニング安定性を持つ
  3. 1950年代後半 – レスポールの原型が確立された時代
  4. 2014年トラディショナルシリーズ – 伝統と現代が融合した逸品
  5. 現行USAモデル – ヴィンテージ感とモダンさの両立
  6. 1990年代 – 良質なモデルが多数存在する

時代とともに変化を遂げつつも、その本質的な魅力は色あせることなく受け継がれています。きっと今後も、ギブソン・レスポール・スタンダードは、新たな”当たり年”と呼ばれるに相応しいモデルを生み出し続けることでしょう。



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