2025年に試したい国産フルアコ おすすめギターとその魅力

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フルアコースティックギター、通称フルアコギターは、その豊かな音色と独特のデザインで多くのギタリスト、音楽ファンを魅了してきました。このブログでは、フルアコギターの基礎知識から魅力的な音色、さらには国産フルアコギターの主要メーカーや製品の特徴までを詳しく解説していきます。ギターを始めたばかりの初心者から上級者まで、フルアコギターの素晴らしさを十分に堪能できる内容となっています。

1. フルアコギターとは?初心者向けの基礎知識

フルアコースティックギター、通称「フルアコ」は、そのユニークな魅力で音楽を愛する人々を魅了し続ける楽器です。このセクションでは、フルアコの基本的な定義、構造、特性について詳しく見ていきましょう。

フルアコの基本構造

フルアコの主な特徴は、空洞のボディにあります。このデザインによって、アコースティックギター特有の温かみのある音色を活かしながら、エレクトリックギターのピックアップを用いてダイナミックなサウンドを作り出しています。以下に、フルアコの主要な構造的なポイントをまとめました:

  • ボディ: アーチトップでFホールがあしらわれているデザインは、共鳴を生むため、豊かな音色が特徴です。
  • ピックアップ: フロントとリアにピックアップが取り付けられ、音域が広がるため、ジャズやブルースなど多彩な音楽スタイルに適応しています。

フルアコの歴史

フルアコは1930年代に誕生し、アコースティックギターからの進化を遂げた楽器です。在りし日のジャズの人気とともに、多くの著名なギタリストに受け入れられ、その特有な音色が評価されるようになりました。初代のフルアコモデルは、ギターの音を増幅する新たなアプローチとして注目を集め、その後、多くのメーカーが国産フルアコの製造を手掛けるようになったのです。

フルアコの魅力

フルアコの魅力は、その独自の外観と豊かな音色に尽きます。特に初心者が知っておくべき魅力について以下に紹介します。

  • 多彩な音色: フルアコは、甘く温かみのある音を得意としており、ジャズやR&Bにぴったりです。しかし、ロックやカントリーとも相性が良く、非常に幅広いジャンルに対応できるギターです。
  • 視覚的な美しさ: ヴィンテージ風のデザインと高級感あふれる外観は、演奏中の存在感を際立たせます。
  • エフェクターとの相性: ソリッドボディのギターとは異なり、フルアコはエフェクターによるサウンドの変化を楽しむことができ、創造的な演奏が可能です。

まとめ

フルアコギターは、ジャズファンや多様な音楽スタイルに挑戦したい初心者にとって非常に魅力的な選択肢です。そのユニークな設計と音響特性により、さまざまな音楽シーンで活躍するフルアコは、一度手に取ってみる価値があります。興味のある方は、ぜひ楽器店で国産フルアコの魅力を体感してみてください。

2. フルアコギターの特徴と魅力的なサウンド

フルアコースティックギター、通称フルアコは、そのユニークなデザインと魅惑的なサウンドで多くのギタリストから支持されている楽器です。本記事では、フルアコの特徴やその魅力的な音色について深く掘り下げていきます。

フルアコの構造

フルアコの魅力は、アコースティックギターとしての特性に加えて、エレキギターの要素を取り入れた独特のデザインにあります。ボディは空洞構造を採用しており、これにより豊かな音響効果が生まれ、深い響きを実現しています。加えて、特徴的なFホールが共鳴を一層豊かにします。

  • フルアコのボディは主にアーチトップスタイルで、特にジャズギターとしての評価が高いです。
  • ヴァイオリン制作技術を用いた高級感あふれるデザインも、その魅力の一部です。

音色の多様性

フルアコは、その音色の多様性によって他のギターと一線を画しています。幅広いジャンルに対応可能で、さまざまな音色を楽しむことができます。

  • 甘美なトーン: ジャズやフュージョンに適した柔らかな音色が特徴です。
  • クリアトーン: R&Bやポップスに最適な、透明感のある美しい音色を引き出します。
  • ダイナミックな表現: 多くのフルアコは2つのピックアップを装備しており、前後の音を使い分けることで、より豊かな音楽表現が可能です。

音楽ジャンルとの相性

フルアコはその特性から、さまざまな音楽ジャンルとの相性が非常に良好です。特に以下のジャンルにおいては、特に優れた調和を示しています。

  • ジャズ: フルアコの独特な響きは、ジャズスタイルに最適なマッチングを提供します。
  • ブルース: 長いサスティンを利用することで、感情豊かな演奏を実現できます。
  • ロック: 現代的なモデルでは歪み音にも対応し、様々なジャンルでの演奏が可能です。

フルアコの音色はリスナーを魅了し、演奏者には深い表現力をもたらす特別な楽器です。これらの特性や魅力を理解することで、あなたにぴったりな国産フルアコ おすすめのギターを見つける手助けとなることでしょう。

3. 国産フルアコの主要メーカーと特徴を比較

日本国内で製造されているフルアコギターには、各メーカーが持つ独自の特徴や魅力があります。ここでは、国産フルアコの主要メーカーとその特徴を比較してみましょう。

1. Ibanez(アイバニーズ)

Ibanezは、特にお求めやすい価格帯で高品質なフルアコを提供していることで知られています。以下の特徴があります: – コストパフォーマンス: 10万円前後のモデルでも、本格的なサウンドが楽しめる設計。 – 多様なデザイン: ヴィンテージスタイルからモダンなデザインまで、幅広いラインアップが魅力。 – ハムバッカー搭載: ジャズ向けのマイルドなトーンを引き出せるピックアップを使用しているモデルが多いです。

2. Gibson(ギブソン)

世界的に有名なギターメーカーで、国産フルアコにも高い人気を誇ります。Gibsonの主な特徴は以下の通り: – ヴィンテージ志向: 1920年代からの伝統的なデザインを踏襲したモデルが多く、特にジャズギターにおいて名器と称される機種が揃っています。 – 高級感: メイプルやエボニーといった高級材料を使用し、音質だけでなく見た目にも贅沢感があります。 – ジャズギタリストに愛される: 多くのプロミュージシャンが愛用しており、その音色には定評があります。

3. Godin(ゴダン)

カナダ発のメーカーですが、日本国内でも人気を集めているGodinは、次のような特徴があります: – 豊富なバリエーション: アコースティックモデルやP90搭載モデルなど、多様な選択肢がある。 – ユニークなボディ材: カナディアン・ワイルド・チェリーを使用したモデルは、独自の音色が魅力です。 – コストと性能のバランス: お手頃な価格で高品質なサウンドを提供し、幅広いユーザー層に支持されています。

4. GRETSCH(グレッチ)

主にロックやカントリー音楽に特化したデザインが特徴のGRETSCH。主な特徴は以下の通り: – 独自のピックアップ: ハイロートロンピックアップを搭載し、歪みサウンドとの相性が抜群です。 – 個性的なデザイン: ヴィンテージライクなスタイルと美しい仕上げが目を引きます。 – アーミング機能: ビグスビーを搭載している機種が多く、アーミングも楽しめます。

5. D’Angelico(ダンジェリコ)

ニューヨーク生まれのD’Angelicoは、ゴージャスなルックスとモダンな設計が特徴です。以下の特徴が挙げられます: – オリジナリティ: オリジナル形状のヘッドや独自デザインのピックガードで、コレクターにも人気があります。 – フローティングピックアップ: ボディの鳴りを活かしつつ、サウンドと演奏性のバランスにも優れた設計。 – エレガントなビジュアル: 美しい木目と色合いは、見た目にもこだわるプレイヤーに最適です。

国産フルアコギターは、各メーカーが持つ特徴を活かして、それぞれ異なる魅力を提供しています。自分のプレイスタイルや好みに合ったモデルを選ぶことで、より満足のいくギターライフを楽しめるでしょう。

4. プロも認める!おすすめの国産フルアコギター5選

国産のフルアコギターは、高いクオリティと独自のサウンドで、多くのプロミュージシャンに支持されています。ここでは、特におすすめの国産フルアコギター5選をご紹介します。

1. Yamaha AE-Series

YamahaのAEシリーズは、バランスの取れた音質と豊かなサウンドが特徴です。特に、アコースティックギターフィーリングを大事にしたモデルで、ジャズやブルースにも適応できます。それに加えて、繊細な装飾としっかりとした作りが魅力です。

ヤマハが過去に生産していたフルアコースティックギター(ホロウボディ)のシリーズで、特にジャズギタリストを中心に評価が高いのは以下のモデルです。

  • AE-11:

    • 1967年に登場したヤマハ初のフルアコースティックギター。
    • 1967年から1971年頃まで生産されました。
    • その独特のデザインと優れた音質で注目され、日本のジャズギターの歴史において重要な位置を占めるモデルです。
    • 「伝説のジャズギタリスト、ウェス・モンゴメリーも手に入れたがっていた」というエピソードも語られるほど、当時からそのクオリティは高く評価されていました。現在ではヴィンテージ品として高値で取引されることもあります。
  • AE-2000:

    • 1978年から1990年頃まで生産されていた、AEシリーズの最高峰モデル。
    • 当時のヤマハの技術を結集したハイエンドモデルであり、豊かな生鳴りと、メロウで暖かみのあるアンプサウンドが特徴です。
    • しっかりとした作りで、ジャズだけでなく、幅広いジャンルで使えるポテンシャルを持っています。
    • 現在でも中古市場で人気があり、ジャパンヴィンテージとして高い評価を得ています。
  • AE-1200:

    • AE-2000の下位モデルとして同時期に生産されていたモデルですが、こちらも非常に評価が高いです。
    • バイサウンドシステム(コイルタップ)を搭載しているモデルもあり、多彩なサウンドバリエーションが魅力でした。
    • ギブソンL-5のようなルックスを持つモデルもあり、ジャズギターとしての風格も兼ね備えています。

これらのAEシリーズは、現在では新品での入手はできませんが、中古市場やヴィンテージギターショップで探すことができます。

2. Fujigen Masterfield シリーズのフルアコースティックギター

主なモデルと特徴:

  1. MFA-FP(Masterfield Full Acoustic – Floating Pickup)

    • 特徴: フローティングピックアップを搭載したモデルで、ボディの鳴りを最大限に活かす設計になっています。
      • ボディ: スプルーストップ、カーリーメイプルサイド&バック(ラミネートながら非常に高品質)。ボディ厚が比較的薄めに設計されており、抱えやすいのも特徴です。
      • ネック: マホガニーとメイプルの5ピースネックを採用し、高い剛性と安定性を誇ります。
      • 指板: エボニー指板が使われることが多いです。
      • ピックアップ: FGNオリジナルのミニハムバッカーなど、フローティングタイプのピックアップを搭載。
      • サウンド: 透明感があり、豊かなサスティーンを持つジャジーなサウンドが特徴です。アコースティックな響きも重視されており、生鳴りも楽しめます。
      • 「C.F.S.(Circle Fretting System)」: フジゲン独自の技術で、フレットをわずかに円弧状に配置することで、各弦とフレットの接点を最小限にし、より正確なピッチとクリアな響きを実現しています。
      • コントロール: 1ボリューム、1トーン(プッシュプルでコイルタップ可能なモデルもあります)。

  1.  MFA-HH(Masterfield Full Acoustic – Humbucker Humbucker)

    • 特徴: ボディに直接マウントされたハムバッカーピックアップを搭載したモデルです。
      • サウンド: MFA-FPよりもパワフルで、より幅広いジャンルに対応できる汎用性を持っています。ジャズはもちろん、ブルースやフュージョンなどでも活躍します。
      • 基本的なボディ構造やネック材などはMFA-FPと共通していることが多いですが、ピックアップの違いでサウンドキャラクターが大きく異なります。

フジゲンのフルアコの特徴(MFAシリーズ全般):

  • 高い製造品質: フジゲンは「Made in Japan」の品質を象徴するメーカーであり、木材の選定から加工、組み込み、フレットワークに至るまで、非常に丁寧な作りが特徴です。特に、フレットの処理やネックの安定性には定評があります。
  • 演奏性の高さ: 薄めのネックシェイプやスムーズなヒール加工など、プレイヤー目線で設計されており、長時間の演奏でもストレスを感じにくいよう工夫されています。
  • 独自の技術(C.F.S.): 上述の「Circle Fretting System」は、フジゲンのギター全てに採用されており、その正確なピッチとクリアな鳴りは大きな魅力です。
  • プロからの信頼: その品質とサウンドは、国内外のプロギタリストからも信頼され、愛用されています。

フジゲンのフルアコースティックギターは、本格的なジャズギタートーンを求めるプレイヤーや、高品質な箱モノギターを探している方にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。新品での購入はもちろん、中古市場でも高い人気を誇っています。

3. Ibanez Artcoreシリーズにおける「フルアコ」モデル

IbanezのArtcoreシリーズは、リーズナブルな価格ながらもプロ仕様のサウンドを提供しています。特に、ジャズに特化したモデルが多く、柔らかいトーンが特徴です。多様なモデルが展開されているため、自分のスタイルに最適な一本を見つけやすいのも利点です。

  • AFシリーズ (Full-Hollow Body – フルホロウボディ)

    • ArtcoreシリーズのAFモデルは、まさに伝統的な「フルアコ」デザインを採用しています。
    • ボディ内部にソリッドな木材のブロック(センターブロック)がないため、アコースティックギターのようにボディ全体が響き、豊かで複雑な倍音を含んだサウンドが特徴です。
    • 特にジャズプレイヤーに好まれる、温かく、クリアで、ふくよかなトーンを生み出します。
    • 比較的低いボリュームでの演奏や、クリーンなトーンでの演奏に適しています。
    • 大きな音量や高いゲインで演奏すると、ハウリング(フィードバック)を起こしやすい傾向があります。
    • 代表的なモデル: AF75, AF95 (Artcore Expressionist AF95FMなど)

  • AGシリーズ (Full-Hollow Body, Smaller Width – 小ぶりなフルホロウボディ)

    • AGシリーズもフルホロウボディですが、AFシリーズよりもボディ幅が少しコンパクトに設計されています。
    • ジョージ・ベンソンのシグネチャーモデル「GB」シリーズを彷彿とさせる、抱えやすいサイズ感が特徴です。
    • ボディの奥行きはAFと同じであるため、サイズが小さくても豊かなアコースティックな鳴りを損なうことなく、フルアコとしてのトーンを維持しています。
    • 代表的なモデル: AG75G, AG95K (Artcore Expressionist AG95QAなど)

4. Eastman AR-403

EastmanのAR-403は、非常に洗練されたサウンドが魅力です。手作業による製造過程が多く、一本一本の品質が非常に高いです。ヘリテージ感のあるデザインが美しく、演奏時の感触も快適です。また、このモデルは特にジャズギターとして高い評価を受けており、さまざまな演奏者に利用されています。

Eastman AR-403は、その価格帯からは想像できないほどの高品質なサウンドと演奏性を実現しています。

  • サウンド: ラミネートボディでありながら、単板モデルに匹敵するような豊かな生鳴りも持ち合わせており、プラグインした際には暖かく、コンプ感のあるジャジーなトーンを発揮します。ハウリングに強いため、ライブハウスなどでも安心して使用できます。
  • 演奏性: ネックの握りやすさや、高いフレット精度により、非常に快適な演奏性を提供します。
  • コストパフォーマンス: 本格的なジャズギターが比較的手頃な価格で手に入るため、初めてのフルアコを探している方や、ギグでガンガン使えるセカンドギターを探している方にも非常におすすめです。

Eastman AR-403は、「単板削り出しのモデルは高価すぎる、しかし安価なラミネートボディでは満足できない」という層に、まさにうってつけの選択肢を提供しています。

5. Gibson L-5 (コピー版)

Gibson L-5 は、ギブソン社のギターラインナップにおいて、アーチトップギターの最高峰として、またジャズギターの歴史において最も象徴的で影響力のあるモデルの一つとして君臨しています。1923年に初めて製造されて以来、その卓越したサウンド、美しい外観、そして高い演奏性で、多くのプロフェッショナルギタリストに愛されてきました。

GibsonのL-5モデルの国産コピー版は、オリジナルの形状と音質を忠実に再現しつつ、より手の届きやすい価格で提供されています。スタイルとサウンドが両立しており、特にジャズやフュージョン系におすすめのギターです。コストパフォーマンスも高く、多くのプレイヤーに愛されています。

これらの国産フルアコギターは、それぞれ異なる特徴と魅力を持ちながら、どれも高いクオリティを誇ります。購入を検討されている方は、ぜひ実際に手に取って感触を確かめてみてください。自分に合った一品を見つけることは、演奏をより一層楽しむための第一歩です。

Gibson L-5 のコピー版は、特に1970年代から1980年代にかけて、日本のギターメーカーによって数多く生産されました。当時の日本のメーカーは、ギブソンをはじめとするアメリカ製ギターのコピーモデルを非常に高い精度で製造し、「ジャパンヴィンテージ」として今日でも高く評価されています。

Gibson L-5 コピー版の背景

1970年代、日本のギター製造技術は飛躍的に向上しました。一方で、本家ギブソンは「ノーリン時代」と呼ばれ、一部のモデルで品質にばらつきが見られた時期でもありました。このような背景から、日本のメーカーはギブソンの人気モデルを、本家に迫る、あるいはそれ以上のクオリティで提供し、国内外で大きな人気を博しました。

L-5はギブソンアーチトップの最高峰であり、その豪華なルックスと卓越したサウンドは多くのギタリストの憧れでした。しかし、非常に高価であるため、手の届きやすい価格でL-5のスタイルとサウンドを再現しようと、日本の各メーカーがコピーモデルを製造したのです。

主なコピーメーカーとモデル

L-5のコピーモデルを製造していた日本の代表的なメーカーは以下の通りです。

  1. Greco (グレコ):

    • グレコは、ギブソンの様々なモデルのコピーで有名ですが、L-5のコピーモデルも製造していました。
    • L-100 / L-170 / LAG-120N / LAG-1200 / LAG-2000など: これらのモデルは、L-5の外観(ヘッドのフラワーポットインレイ、ブロックインレイ、多重バインディングなど)を忠実に再現していました。
    • トップ材はスプルース、サイド&バックはメイプル(多くはラミネート)が使われていましたが、フジゲン製などの上位モデルでは非常に高品質な材が使用されていました。
    • グレコ独自のピックアップ(U-2000、PAF系など)を搭載し、L-5の持つウォームでクリアなジャズトーンを目指していました。
    • 特に1970年代後半から1980年代前半のグレコ製L-5コピーは、その完成度の高さからジャパンヴィンテージとして非常に人気があります。

  1. Aria Pro II (アリアプロII):

    • アリアプロIIもまた、ギブソン系のハコモノギターのコピーモデルを数多く手がけていました。
    • PEシリーズの一部(例: PE-180)や、他の型番でL-5スタイルのモデルを製造していました。
    • こちらもグレコと同様に、高級感のあるルックスと、当時の技術を駆使した丁寧な作りが特徴です。Reverbなどの海外サイトでは、”Rare Aria Japan Gibson L5-CES Copy” といった説明で取引されているヴィンテージモデルも見られます。

  1. Ibanez (アイバニーズ):

    • アイバニーズも初期にはギブソンのコピーモデルを製造していましたが、L-5のような最高級フルアコモデルのコピーは、レスポールやES-335系に比べると数は多くなかったかもしれません。しかし、アーチトップモデルとして、例えば2460 (Johnny Smithモデルのコピー) や、2470 (L-5CESに近いスタイル) など、L-5に通じる豪華なフルアコを製造していました。これらのモデルは、後に「Lawsuit Era(訴訟時代)」と呼ばれる時代の象徴でもあります。

  1. Tokai (トーカイ):

    • トーカイはレスポールやストラトキャスターのコピーで特に有名ですが、一部の高級アーチトップモデルも手掛けていた可能性があります。しかし、L-5の直接的なコピーモデルとして広く知られているものは、他のメーカーに比べると少ないかもしれません。

コピー版の評価

これらの日本製L-5コピーモデルは、現在のヴィンテージ市場でも高い評価を受けています。

  • 高い品質: 使用されている木材の質、組み込みの精度、フレットワークなど、細部にわたって非常に丁寧に作られています。単板削り出しのオリジナルL-5とは材の構成が異なる場合でも、そのサウンドは多くのプレイヤーを満足させるものでした。
  • コストパフォーマンス: 本家ギブソンのL-5が非常に高価であるのに対し、これらのコピーモデルは当時比較的安価で手に入り、現在でもオリジナルに比べればリーズナブルな価格で本格的なサウンドとルックスが手に入ることが魅力です。
  • コレクターズアイテム: 特に状態の良いものや希少なモデルは、コレクターズアイテムとしても価値が高まっています。

もしGibson L-5のサウンドやルックスに憧れているけれど、オリジナルのL-5が手が出しにくいという場合は、これらジャパンヴィンテージのL-5コピーモデルを中古市場で探してみるのも良い選択肢となるでしょう。

5. フルアコギターの選び方と価格帯の目安

フルアコギターを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが重要です。それぞれのニーズやプレイスタイルに合ったモデルを見つけるために、以下の要素を参考にしてください。

フルアコギターの選び方

  1. 使用目的の明確化
    – フルアコギターは主にジャズやブルース、R&Bで使用されますが、自分が主に演奏したいジャンルを考えることが大切です。例えば、ジャズのビンテージサウンドを求めているなら、特にジャズ向けのモデルを選ぶと良いでしょう。
  2. ボディサイズ
    – フルアコギターにはさまざまなボディサイズがあります。一般的に、ボディが大きければ大きいほど、音が豊かで響きますが、持ち運びや演奏のしやすさも考慮する必要があります。特に初心者は、扱いやすいサイズから始めるのがおすすめです。
  3. 材質
    – ギターの材質は音色に大きく影響します。スプルースやメイプルなどの伝統的な材を使用したモデルは、温かみのあるトーンを持っています。また、ラミネートとソリッド材の違いも考慮するべきです。一般的に、ソリッド材は音がより豊かですが、価格も高くなる傾向があります。
  4. ピックアップの種類
    – フルアコギターには、フローティングタイプやハムバッカー、シングルコイルなど、さまざまなピックアップの選択肢があります。ピックアップの種類によってトーンが変わるため、自分の音の好みに合ったものを選びましょう。

価格帯の目安

フルアコギターの価格帯は広範囲にわたりますが、一般的な目安としては以下の通りです。

  • 初級者向け(3万円〜5万円)
    初心者でも手が届きやすい価格帯で、セミアコよりも少し高いですが、演奏を始めるには十分なモデルがあります。
  • 中級者向け(5万円〜15万円)
    より本格的なサウンドを求めるならこの価格帯が理想的です。名のあるブランドの中から選ぶことで、品質の高いモデルが手に入ります。
  • 上級者向け(15万円以上)
    プロフェッショナルな演奏を目指すのであれば、この価格帯のモデルを考慮するべきです。職人による手作り品や限定モデルなど、特別なものが多く、非常に高品質な音を提供します。

まとめておきたいポイント

  • ブランドの選択
    国産のフルアコギターでは、GibsonやGretsch、Ibanezなどの海外ブランドに加え、品質の高い国産ブランドも注目されます。これらのブランドはそれぞれ独自のサウンドがあり、自分のスタイルに合ったものを探すことが可能です。
  • 試奏の重要性
    一度行ってみることを強くお勧めします。ギターは「自分の手に馴染む」ものが理想的なので、ぜひ楽器店で実際に手に取り、音を確認してみてください。フルアコギターの豊かな響きを体験することで、自分にぴったりのモデルが見つかるでしょう。

まとめ

フルアコギターは、独特の魅力的なサウンドと美しいデザインから、多くのプロミュージシャンにも支持されている楽器です。国産フルアコには、各メーカーの特徴が反映されており、自分のニーズや演奏スタイルに合わせて適切なモデルを選ぶことが重要です。価格帯も幅広く、初心者から上級者まで、幅広いユーザーに対応できるのもフルアコギターの魅力です。これらの特徴を理解し、実際に試奏することで、自分にぴったりのフルアコギターを見つけることができるでしょう。美しい外見と魅力的な音色を持つフルアコギターは、音楽を愛する人々を魅了し続けるでしょう。

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