はじめに
ギタリストの間で人気が高まっているARIONの「Tubulator」オーバードライブペダル。その魅力は一体何なのでしょうか?本日は、このリーズナブルながら高い評価を得ているエフェクターについて、さまざまな角度から詳しく見ていきたいと思います。ARION (アリオン) は、日本の楽器メーカーであるPrince Tsushinkogyoが展開するエフェクターブランドです。特に1980年代から1990年代にかけて、多くのギタリストに愛用されてきました。ARIONのエフェクターは、以下の点で知られています。その驚きの価格と、“安かろう悪かろう”という先入観をくつがえす本格的な効きが話題とな
り、口コミでその名が知れ渡ったARION。このMTE-1はブースターとしても活用できる歪みモノのロングセラーで、コントロールもLEVEL (全体の音量)、 TONE (音色の調整)、 DIST (歪み量の調整) とシンプルで使いやすい。 上面のモデル名 (ピンク部分)が電池ボックスで、 電池交換が簡単なのもポイント。筐体はプラスチック製で重量も軽い。
- コストパフォーマンス: ARIONのエフェクターは、手頃な価格でありながら高品質なサウンドを提供することから、多くのギタリストに支持されています。特に初心者やアマチュアミュージシャンにとっては、手に取りやすい価格帯です。
- 独特のデザイン: プラスチック製の筐体を採用しているため、他のエフェクターブランドと比較して軽量です。しかし、この軽量さが一部のユーザーには耐久性に不安を感じさせることもあります。
- サウンドの多様性: ARIONは、多様な種類のエフェクターを提供しており、オーバードライブ、コーラス、ディレイ、フェイザー、フランジャーなど、様々なエフェクトをカバーしています。特に「Stereo Chorus」(SCH-Z)が有名ですね、その豊かなサウンドとステレオ出力機能で高く評価されています。
ARIONのエフェクターは、一部のヴィンテージエフェクター愛好家の間で高評価を受けており、現在でも中古市場で取引されることがあります。そのサウンドと価格のバランスが、多くのギタリストにとって魅力的です。
サウンドの特徴
Tubulatorの最大の魅力は、そのサウンドにあります。温かみのあるアナログチューブアンプのようなニュアンスを再現できるのが特徴です。チューブと名がつくだけにチューブスクリーマーと似ている感じですが、比べると、こちらの方が乾いたカラッとしたサウンドです。
ウォームでヴィンテージ風の歪み
Tubulatorは、ちょうど良い具合にコンプレッションがかかったアナログチューブアンプのような歪みを再現します。ゲインを上げていくと、ヴィンテージアンプを思わせるようなウォームでクランチした音色が楽しめます。ミッドレンジが強調されるので、太くてパンチのあるサウンドが得られるでしょう。この辺りもTS系ですかね。
一方で、ゲインを控えめにすれば、クリアでナチュラルなオーバードライブトーンが出力されます。つまり、クリーンからリードまで、幅広い音作りに対応できるのが魅力なのです。
幅広い音作りが可能
Tubulatorには、ゲインとトーンのコントロールノブが搭載されています。これらを使ってサウンドを細かく調整できるため、ギタリストの好みに合わせた音作りが可能です。例えば、トーンを絞り込んでメタル系の渋い歪みを狙ったり、ゲインを抑えてブルースロックテイストのクランチを作ったりと、用途は多岐にわたります。
設定例 |
サウンドイメージ |
ゲイン: 低め
トーン: フラット |
クリーンなブーストサウンド |
ゲイン: 中程度
トーン: 中域強調 |
パンチのあるロックリード |
ゲイン: 高め
トーン: 高域カット |
ヴィンテージクランチ風の渋い歪み |
また、複数のエフェクターとの組み合わせも可能です。例えばボリュームペダルと組み合わせると、ボリューム掛けによるクランチの変化を楽しめるでしょう。
コストパフォーマンス
Tubulatorが人気の理由は、優れたコストパフォーマンスにあります。手頃な価格ながら、上位機種に遜色ないサウンドクオリティを実現しているのです。
リーズナブルな価格設定
Tubulatorの最大の魅力は、その価格の手頃さにあります。市場に出回っているオーバードライブペダルの中でも、比較的安価な部類に入ります。それでいて音質は上位機種と比べても遜色ありません。本来ならはるかに高価なはずの、良質なアナログサウンドを気軽に手に入れられるのが魅力なのです。
中にはチューブアンプを模したサウンドを狙ったデジタルモデリングタイプのエフェクターもありますが、Tubulatorはアナログ回路による本物の歪みを実現しています。それでいて価格はずっとリーズナブルなため、多くのギタリストが手を伸ばしやすいでしょう。
低価格ながらクオリティは高水準
値段が安いと、作りや音質が粗雑になりがちですが、Tubulatorはその点に関してはかなり高い評価を得ています。アナログらしいふくよかで艶のあるサウンドに加え、ノイズが少なく音抜けや分離感に優れるなど、音作りに適した素晴らしい特性を持っています。
筐体の作りも頑丈で、ツアーでも安心して使えそうです。持ち運びも軽量なので、楽器とあわせてペダルボードに載せて移動するのに手間がかかりません。安物と勘違いされがちですが、実際のクオリティは上々なのが魅力的です。
お手頃価格が新しいユーザーを開拓
Tubulatorのようなリーズナブルなエフェクターがヒットしていることから、ギタリストのニーズはコストパフォーマンスの高い製品に移っていると言えるでしょう。昔は「高い=良い」という発想が支配的でしたが、最近はお手頃価格でも高い満足度が得られる製品が多数登場しています。
そのため、エフェクターに詳しくないビギナーでも気軽に手を出せる環境が整ってきました。Tubulatorのような存在が、新規のギタリストを呼び込む起爆剤になっている可能性もあるのです。
音作りへの適性
オーソドックスなオーバードライブで、 “低価格ながら使える歪み”という評判通りだと思います。 ヘヴィというほどは歪みませんので、Tubulatorの活用シーンとしては、ロック~ブルースといったジャンルに適していることがわかります。豊かな中音域を生かした太くて太いサウンドが特徴的です。
ロックギターの定番アイテム
ロックサウンドを狙う上で、Tubulatorはまさに定番のアイテムと言えるでしょう。ヴィンテージアンプを思わせるようなクランチサウンドは、ハードロックからメタルコアまで、幅広いジャンルで活躍が期待できます。パンチのある太いサウンドは、リフやリードの演奏に最適なはずです。
さらにゲインを上げれば、パワフルなハイゲインディストーションも得られます。ただし極端にゲインを上げ過ぎると音が割れる可能性があるので、適度に抑えるのがコツだと思われます。
ブルースギターへの応用
Tubulatorは、ブルースギターとの相性も良好です。ミッドレンジが強調されているサウンドは、ブルースに欠かせないニュアンスを作り出します。オーバードライブから中歪みの範囲で、キャラクターのあるクランチトーンが得られるのが魅力です。
余裕のあるレスポンスやピッキングの透明感から、フィンガーピッキングなどのリードプレイにも適していると思われます。ネックピックアップを使うと、よりヴィンテージライクな雰囲気が楽しめるでしょう。
クリーンブースターとしても使える
もちろん、主用途以外の音作りにも使うことができます。ゲインをミニマムにすれば、クリーンブースターとして活用できます。素直なクリーントーンを維持しつつ、わずかなウォームさを足してギターの音に雰囲気を出せますね。
加えて、Tubulatorはベースギターとの相性も良好だと言われています。低音が締まったクランチサウンドが得られるそうなので、ベーシストとの合奏なども面白いかもしれません。
その他の特徴
Tubulatorの魅力は、サウンドやコストパフォーマンスだけに留まりません。その他の特徴についても見ていきましょう。
アナログならではの音質
Tubulatorはアナログ回路による本格的なオーバードライブサウンドが味わえます。デジタルモデリングとは一線を画する、太くて重みのあるアナログサウンドならではのニュアンスが魅力です。
一方で、アナログ回路ゆえに発生するノイズは最小限に抑えられています。クオリティーの高い音質とサウンドメイクが可能になっているのがすばらしい点だと言えるでしょう。
電池・ACアダプター両対応の利便性
Tubulatorは電池駆動とACアダプター給電の両対応です。ライブハウスなどの本番では電源アダプターを使えば安心です。一方で練習時にはコンパクトさを生かした電池駆動で済ませられるのも便利でしょう。
バッテリーの減りも少ないと評判なので、出先でも頻繁な電池交換は必要なさそうです。こうした使い勝手の良さが、ツアーなどの過酷な状況でも役立つはずです。
小型軽量でペダルボードに簡単設置
Tubulatorはコンパクトで軽量なのがうれしいポイントです。ペダルボードに設置する際の邪魔にならず、隙間を作らずに設置できるでしょう。また、持ち運びにも適しているので移動時の負担が少ありません。
- サイズ: 60(W)x120(D)x56(H)mm
- 重量: 約330g(電池含む)
さらに、プラスチック製ながらも頑丈な作りになっているので、踏み台にしてもヘタリにくく、ツアーでも安心して使えそうです。
まとめ
以上、Tubulatorについてさまざまな角度から見てきました。温かみのあるアナログチューブアンプのようなサウンドを低価格で提供し、音作りにも向いていることがわかります。コストパフォーマンスに優れ、初心者から上級者まで幅広いギタリストに向くエフェクターだと言えるでしょう。
ARIONのこのリーズナブルなエフェクターは、値頃感と本格的な音質を両立させた製品です。手頃な価格ながら、満足のいくサウンドメイクが楽しめるのが魅力です。手に入れやすい価格設定と、ハイクオリティなサウンドが広く支持される理由なのかもしれません。
最後になりましたが、Tubulatorはアナログ回路ならではのfuzzyなサウンドをお手頃価格で実現した点で革新的な製品だと感じています。多くのギタリストに愛用されるだけの価値があるエフェクターだと自負しています。皆さんも一度お試しになってはいかがでしょうか!
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