BOSS GT-5マスター講座:プロも認める音作りの極意と活用テクニック

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はじめに

ギターを始めたばかりの頃、エフェクターやアンプの選び方に悩んだ経験はありませんか?今回は、BOSSのマルチエフェクター「GT-5」(1996発売、初代GTシリーズ)に焦点を当て、その音作りの魅力や活用方法についてご紹介します。GT-5は1996年に発売された古典的な製品ですが、今なお多くのギタリストから支持されています。本記事を通して、初心者から上級者まで、GT-5の奥深い世界を楽しんでいただければ幸いです。

GT-5の概要

BOSSのGT-5は、デジタルプリアンプとアナログオーバードライブ/ディストーションを組み合わせたマルチエフェクターです。さまざまなアンプのモデリングと、BOSSならではの歪み系エフェクターが特徴的です。

デジタルプリアンプ

GT-5には13種類のアンプシミュレーターが搭載されており、JCやVOX、マーシャル1959、ピーヴィー5150などの定番サウンドを再現しています。ただし、当時の技術の限界から完全な再現は難しく、実機とは若干の違いがあります。特に個人的におすすめなのが「BG Lead」で、マーシャルアンプのような弾きやすさを感じられます。

一方で、「MS 1959」や「Metal 5150」などのハイゲインアンプのシミュレーションは、ローからミドルにかけてサウンド全体がぼやけた印象になります。これらのアンプを使う場合は、イコライザーの調整が欠かせません。

アナログオーバードライブ/ディストーション

GT-5には、BOSSのコンパクトエフェクターをモデリングした歪み系パッチも内蔵されています。BOSSならではの雰囲気が出ており、クリアな歪み音が特徴的です。ただし、他社の人気機種のモデリングは搭載されていません。

その一方で、空間系エフェクトに関してはシリーズ中で最もアナログ感があり高品質です。リバーブやディレイなどの使い勝手が良く、ライブでのステージユースにも適しています。

自在な接続性

GT-5の魅力の一つが、接続の自由度の高さです。パッチごとにパラメータを自由に設定でき、接続順序も柔軟に変更できます。例えば、以下のような接続が可能です。

  • ギター → GT-5 → アンプ
  • ギター → アンプ → GT-5 → スピーカー
  • ギター → アンプ(プリアンプ出力) → GT-5 → スピーカー

このように、アンプの歪みを活かすのか、GT-5で全て処理するのかなど、目的に応じた最適な接続方法を選べるのが大きな利点です。

音作りのポイント

GT-5で理想の音を作り上げるには、いくつかのポイントがあります。まずはプリセットの音色から好みのものを選び、自分のパッチに配置して編集・加工することが重要です。

音量レベル調整

適切な音量レベルを設定することが、良い音作りの第一歩です。GT-5の音量と、接続しているアンプやスピーカーの音量をバランス良く調整しましょう。音が薄っぺらく感じる場合は音量を上げ、歪みすぎている場合は音量を下げるなど、状況に合わせて微調整することが肝心です。

また、マスターボリュームやプレゼンスなどのアンプパラメータも、音量調整の一環として活用できます。適度な設定を心がけましょう。

イコライザー調整

次に重要なのがイコライザーの調整です。GT-5には4バンドのイコライザーが搭載されており、低域、低中域、高中域、高域をそれぞれ調整できます。これにより、好みの音色に調整することができます。

周波数帯域 主な調整ポイント
低域 ボリューム感、太さ
低中域 厚み、粘り気
高中域 アタック感、キレ
高域 明瞭度、輪郭

バランスを意識しながら、各周波数帯域を少しずつ調整していきましょう。イコライザーの調整次第で、ぜんぜん違う音色に生まれ変わります。

空間系エフェクト

GT-5に搭載されている空間系エフェクトは高品質なので、リバーブやディレイを上手く活用することで、よりいっそう音に深みやニュアンスが出ます。プリセットを参考にしながら、ミックス量やリピート、フィードバックなどのパラメータを調整してみてください。

空間系エフェクトを多用しすぎると音が濁ってしまうこともあるので、そこはうまくコントロールする必要があります。バランスが大切です。

その他の活用方法

GT-5は音作りの場面以外でも、様々な場面で活躍します。アンプとの組み合わせ方や、プロの使い方なども見ていきましょう。

アンプとの最適な組み合わせ

GT-5をアンプと組み合わせる際は、接続方法を工夫することで、より良い音が得られます。前述の通り、アンプの歪みを活かすのか、GT-5で全て処理するのかによって、最適な接続方法は変わってきます。

例えば、マーシャルのプリアンプJMP-1とGT-5を組み合わせる場合、以下のような接続方法があげられます。

  • ギター → JMP-1 → GT-5 → スピーカー
  • ギター → JMP-1(プリアンプ出力) → GT-5 → スピーカー

前者はJMP-1の歪みをそのまま活かす接続方式で、後者はGT-5でプリアンプとパワーアンプの両方を処理する方式です。目的に合わせて使い分けましょう。

 

プロの使い方

GT-5はプロの演奏家からも支持されています。最先端の技術を搭載していなくても、魅力的な音が出せるのが強みです。プロの立場からすると、GT-5のようなマルチエフェクターは以下のようなメリットがあります。

  • ライブハウスの汎用アンプと組み合わせて、自分の音作りができる
  • 空間系エフェクトの品質が高く、ステージで安心して使える
  • 多彩な機能を一台に集約できる

つまり、最新鋭のギアを持ち歩く必要がなく、GT-5一台で十分に表現の幅が広がるのです。機動性と音質の両立が可能なのが大きな魅力といえます。

初心者に向けた使い方

一方で、初心者の方にとってもGT-5はおすすめのギアです。マルチエフェクターであれば、色々な音作りに挑戦できるうえ、操作を覚えやすいです。

まずはプリセットの音色から自分の好みに近いものを選び、そのパッチを編集していくのが良いでしょう。操作を繰り返すことで、徐々に慣れていけます。いつでも元の状態に戻せるので、思い切っていろいろ試してみることが重要です。GTシリーズのユーザーサポートも活用すれば、よりスムーズに上達できるはずです。

まとめ

以上、BOSSのマルチエフェクターGT-5について、その概要から音作りのポイント、活用方法までを紹介しました。GT-5は発売から20年以上が経った古典的な製品ですが、今なお根強い人気があります。それは、単なる機能の多さだけでなく、BOSSのエンジニアがこだわり抜いた音質の高さにあると言えるでしょう。

GT-5を使いこなすことができれば、あなたのギタープレイの幅は格段に広がるはずです。マルチエフェクターならではの可能性に、ぜひ挑戦してみてください。新しい音との出会いが、きっとあなたを待っています。

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