はじめに
ギターリスト必携のオーバードライブペダルと言えば、伝説の「Ibanez TS-9」が有名ですが、今回は同じくTS系で人気の「Digitech Bad Monkey」について詳しく解説していきます。この製品は生産終了となっている希少なアイテムながら、その卓越した音質と機能性から多くのギタリストに支持されています。TS-9を上回る評価も少なくありません。もうかれこれ4,5年前でしょうか、友人がゲイリームーアーも使ってるペダルだよ!という事で貸してくれました。
Bad Monkeyの魅力
Bad Monkeyが高い評価を得ている理由は、TS系オーバードライブの特徴を十分に備えながらも、独自の機能を追加していることにあります。まずは基本的な特徴から見ていきましょう。
TS系の魅力をそのままに
Bad Monkeyは、TS系の代名詞とも言えるパワフルなミッドレンジブースト、きめ細かい歪み感覚を忠実に再現しています。リードトーンに重厚感とエッジを与え、リフにもタフさとアタックを加えてくれます。TS-9と同様のグリーンケースのデザインも、TS系の愛好家にはたまらない魅力があるでしょう。
一方で、TS-9にはない2バンドEQを搭載していることが最大の特徴です。ミッドレンジはTS系の伝統を守りつつ、HighとLowのEQコントロールでトーン全体を自在に調整できる点が高く評価されています。この辺りが音の幅広さが出ますね。基本はTS9より乾いた感じの音の印象でした。
幅広いゲインレンジ
Bad Monkeyのもう一つの大きな魅力は、幅広いゲインレンジを持っている点です。ゲインを最小に絞れば、クリーンブーストとしても活躍します。一方で最大に設定すれば、かなりの歪みが得られ、ハードなリフプレイにも対応できます。ゲインつまみひとつで、多彩なサウンドメイキングが可能になっているのです。ギターソロの時のブースターとしても、ぬけが良くとてもよかったですね!
ゲイン設定 | 使用シーン |
---|---|
最小 | クリーンブースト、ソロの際の音の膨らまし |
中間 | アグレッシブなリードトーン、クランチ系の音作り |
最大 | ハードなリフ演奏、高ゲインの歪み |
このように、Bad Monkeyはライブやレコーディングで様々なシーンで活躍できます。価格以上のコストパフォーマンスが魅力と言えるでしょう。
Bad Monkeyを手に入れる方法
残念ながら、Bad Monkeyは現在生産が完了しているため新品は手に入りません。中古市場に頼らざるを得ませんが、根強い人気から中古品でも比較的高値が付く傾向にあります。
当時は結構低価格で、中古が売られていたのですが….
購入の際は以下のポイントに注意しましょう。
状態の確認
中古品は外観や性能に個体差があるため、できるだけ状態の良いものを選ぶ必要があります。写真での確認が難しければ、査定済みの品物を扱う業者経由で購入するのが賢明です。付属品の有無も重要ポイントになります。箱や取説があると買い手の気持ちも安心できるでしょう。
また、プレイベースとなるアンプやギターとの相性も試せると良いでしょう。サウンドチェックができないと意外な音を生むリスクがあります。
類似品の検討
Bad Monkeyと同様のTS系オーバードライブペダルとして、Maxon OD-9、BOSS OD-3などの製品もあります。予算や入手しやすさなども考慮して、最適なものを検討することをお勧めします。音作りに個性を持つArion SDM-1なども選択肢の一つとして挙げられます。
新品では安くとも良質なTS系のクローンアイテムを数多く見かけるため、そちらを選ぶのも賢明かもしれません。究極のTS系サウンドを求めるならBad Monkeyに勝るものはないでしょうが、予算や目的次第では妥協点を見つける必要があります。
まとめ
以上、Digitech Bad Monkeyの魅力と注意点について解説してきました。オリジナルのIbanez TS-9を上回る評価を得ているだけに、手に入れる価値は十分にあります。入手が難しいのが残念ですが、演奏スタイルやバンド用途に合わせて検討していけば、きっと良い出会いがあるはずです。
中古市場は高値がつきがちですが、探せばまだ手頃な価格で手に入る可能性はあります。この機会をぜひ見逃さず、TS系名機の醍醐味に酔いしれてみてはいかがでしょうか。
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