はじめに
ギターアンプと言えば、マーシャルは外せない存在です。中でも JCM2000 DSL100は、ロック/メタル系のミュージシャンから絶大な人気を誇るモデルです。本日は、この JCM2000 の魅力と使い方について、詳しく解説していきます。ロックサウンドの醍醐味を味わいたい方は必見です!
スタジオやライブハウスでよく見かけますね。
JCM2000 の魅力
マーシャル JCM2000 の最大の魅力は、クリーンからハイゲインまで幅広い音作りが可能な点にあります。2種類のチャンネル(クラシックゲイン/ウルトラゲイン)を使い分けることで、様々なサウンドを生み出すことができるのです。
JCM2000 シリーズには、主に以下の2つのモデルが存在します。
1. DSL (Dual Super Lead)
- チャンネル構成: 2チャンネル (Classic Gain / Ultra Gain)
- 特徴:
- 幅広いサウンドレンジ: クリーンからクランチ、オーバードライブ、そしてハイゲインまで、幅広いサウンドメイクが可能です。
- Classic Gain チャンネル: JCM800 を彷彿とさせる、パンチのあるクリーンサウンドとクランチサウンドが得られます。
- Ultra Gain チャンネル: よりモダンでハイゲインなサウンドを提供し、リードプレイやヘヴィなリフに適しています。
- 独立したEQ: 各チャンネルに独立したボリューム、ゲイン、3バンドEQ (Treble, Middle, Bass) を搭載しており、細やかな音作りが可能です。
- プレゼンスコントロール: 高音域の抜けを調整できます。
- ディープスイッチ: 低音域をブーストし、よりヘヴィなサウンドを作り出せます。
- エフェクトループ: シリーズ/パラレル切り替え可能なエフェクトループを搭載し、外部エフェクターとの連携も容易です。
- フットスイッチ: チャンネル切り替えとエフェクトループのオン/オフが可能なフットスイッチが付属します。
- 様々な出力: ヘッドアンプとコンボアンプがあり、出力も50Wと100Wのモデルが存在します。
2. TSL (Triple Super Lead)
- チャンネル構成: 3チャンネル (Clean / Crunch / Lead)
- 特徴:
- さらに多様なサウンド: DSLの2チャンネルに加え、独立したクランチチャンネルを搭載し、より細やかなサウンドコントロールが可能です。
- Clean チャンネル: 明瞭で透明感のあるクリーンサウンドが得られます。
- Crunch チャンネル: オーバードライブサウンドの手前、ブルースやロックンロールに適したクランチサウンドを提供します。
- Lead チャンネル: DSLのUltra Gainチャンネルと同様の、ハイゲインでパワフルなリードサウンドが得られます。
- 独立したEQ (一部共有): クリーンチャンネルは独立したボリュームと2バンドEQ (Treble, Bass) を持ち、クランチ/リードチャンネルは共有のボリューム、ゲイン、3バンドEQを搭載しています。
- プレゼンスコントロール: 高音域の抜けを調整できます。
- ディープスイッチ: 低音域をブーストし、よりヘヴィなサウンドを作り出せます。
- エフェクトループ: シリーズ/パラレル切り替え可能な2つのエフェクトループを搭載しており、より複雑なエフェクトシステムに対応できます。
- フットスイッチ: チャンネル切り替えとエフェクトループのオン/オフが可能なフットスイッチが付属します。
- 様々な出力: ヘッドアンプとコンボアンプがあり、出力も60Wと100Wのモデルが存在します。
ウルトラゲインチャンネル
ウルトラゲインチャンネルは、JCM2000 の真骨頂と言えるハイゲインサウンドを体現したチャンネルです。攻撃的で歪みの効いた重厚なサウンドが得られ、ヘヴィでパワフルなリフを弾くのに最適です。ゲインを上げれば上げるほど、サウンドはさらに荒々しくなっていきます。
一方で、ゲインを抑えめに設定することで、クランチっとした質感のあるサウンドも生み出せます。メタルコアやモダンロックなど、現代のジャンルでも活躍できる柔軟性を備えているのがウルトラゲインの魅力です。
クラシックゲインチャンネル
クラシックゲインチャンネルは、マーシャルらしい温かみのあるクリーンサウンドが特徴です。適度なゲインを効かせることで、太くコシの効いたオーバードライブサウンドを得ることもできます。
クリーンに設定した場合、ブルージーでナチュラルな響きが楽しめます。一方でゲインを上げれば、パンキッシュな歪みが加わり、70年代ロックのようなサウンドが再現できるのです。クラシックロックからブルースまで、幅広いジャンルでの活用が可能です。
JCM2000 の使い方
JCM2000 はチューブアンプなので、適切な立ち上げ方と電源オフの手順に注意が必要です。素晴らしいサウンドを生み出すには、使い方を徹底的にマスターすることが不可欠なのです。
立ち上げ方
まずはPOWERスイッチをオンにし、2~3分待ちます。この間に真空管が温まり、安定した動作ができる状態になります。その後、STANDBYスイッチをオンにしてアンプを起動させます。
真空管アンプは高電圧を使用しているので、無理な力をかけたり振動を与えたりしないよう気をつけましょう。また、電源ケーブルはしっかりと接続されていることを確認しましょう。
音作り
チャンネル選択は、パネル上の緑と黄色のチャンネルスイッチで切り替えられます。クラシックゲインチャンネルならば緑、ウルトラゲインチャンネルなら黄色のスイッチを押します。
続いてGAIN、VOLUME、トーンコントロールなどを調整して好みのサウンドを作っていきましょう。ギターの種類によっても最適なセッティングは変わってくるので、試行錯誤が重要です。
その他の機能
- REVERB: 残響の量を調整できます。効かせすぎるとミックスが濁る可能性があります。
- DEEP: 低音域をブーストする機能です。キャビネットの種類によって調整が必要です。
- TONE SHIFT: 中高音域のレスポンスを切り替えられます。切り替えで音質の印象が変わります。
これらの機能をうまく活用すれば、さらにJCM2000の可能性が広がります。一つひとつ試して自分なりのサウンドを見つけていきましょう。
まとめ
マーシャルの名機 JCM2000 は、ロック/メタル系のミュージシャンから絶大な支持を受けています。2種類のチャンネルから幅広い音作りが可能で、ゲイン、トーンコントロールの調整次第で様々な表情を作り出せます。自分的にはJCM800、JCM900あたりと比べるとやはりモダンで現代的な音の印象です。ぜひ自分なりの最適なセッティングを見つけて、JCM2000の魅力を存分に堪能してみてください。
JCM2000 シリーズは、発売当初から高い評価を得ており、現在でも中古市場で人気があります。特に DSL モデルは、そのコストパフォーマンスの高さと汎用性から、多くのギタリストに支持されています。TSL モデルは、より多様なサウンドメイクを求めるギタリストに適しています。
よくある質問
JCM2000の最大の魅力はどこにあるのですか?
マーシャル JCM2000の最大の魅力は、クリーンからハイゲインまで幅広い音作りが可能な点にあります。2種類のチャンネル(クラシックゲイン/ウルトラゲイン)を使い分けることで、様々なサウンドを生み出すことができるのです。
ウルトラゲインチャンネルの特徴は何ですか?
ウルトラゲインチャンネルは、攻撃的で歪みの効いた重厚なサウンドが得られ、ヘヴィでパワフルなリフを弾くのに最適です。ゲインを上げれば上げるほど、サウンドはさらに荒々しくなっていきます。一方で、ゲインを抑えめに設定することで、クランチっとした質感のあるサウンドも生み出せます。
クラシックゲインチャンネルの特徴は何ですか?
クラシックゲインチャンネルは、マーシャルらしい温かみのあるクリーンサウンドが特徴です。適度なゲインを効かせることで、太くコシの効いたオーバードライブサウンドを得ることもできます。クリーンに設定した場合、ブルージーでナチュラルな響きが楽しめます。一方でゲインを上げれば、パンキッシュな歪みが加わり、70年代ロックのようなサウンドが再現できるのです。
JCM2000の適切な使い方は何ですか?
JCM2000はチューブアンプなので、適切な立ち上げ方と電源オフの手順に注意が必要です。まずはPOWERスイッチをオンにし、2~3分待ちます。その後、STANDBYスイッチをオンにしてアンプを起動させます。また、チャンネル選択、GAIN、VOLUME、トーンコントロールなどの調整が重要です。さらに、REVERBやDEEP、TONE SHIFTなどの機能をうまく活用すれば、さらにJCM2000の可能性が広がります。
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