Sansamp GT2 – コンパクトなボディに宿るサウンドの可能性を極めた魔法のペダル

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はじめに

ギターエフェクターの世界には、アナログ回路とデジタル技術が絶妙に融合した魅力的な製品が数多く存在します。本日は、その中でも特に人気の高いSansamp GT2に焦点を当て、その機能性や音作りの可能性について詳しく解説していきます。このペダルは、アンプシミュレーターとディストーション効果を併せ持ち、プレイヤーに幅広い音作りのオプションを提供してくれます。さあ、多彩な音作りが出来る、GT2の世界に足を踏み入れましょう。

GT2の基本機能

GT2は、1989年に発売された初代Sansampのアップグレードモデルです。操作性の向上と、より力強く迫力のあるサウンドが特徴的です。

主な特徴

Sansamp GT2の主な特徴は以下の通りです。

  • 3つのアンプタイプ(Mesa/Boogie、Marshall、Fender)からの選択が可能
  • MODスイッチでクリーンからハイゲインまでの設定が可能
  • MICスイッチでマイクの配置を調整でき、録音時の音作りに役立つ
  • ノブコントロールでレベル、トーン、ゲインを細かく調整可能
  • キャラクタースイッチとノブコントロールを組み合わせることで、27通りのサウンドが得られる

このように、Sansamp GT2は、コンパクトな筐体に多彩な機能が詰まっており、ギタリストの幅広いニーズに応えることができます。

サウンド特性

Sansamp GT2のサウンド特性は、初代Sansampとは一線を画します。低域と高域がよく出る迫力のあるサウンドが特徴で、ミドルの主張も強くなっています。

また、Sansamp GT2はTS系のエフェクターとの相性が良いことでも知られています。ディストーションサウンドにTS系のエフェクターを重ねることで、より豊かで立体的なサウンドが生まれます。

3つのメインスイッチ

GT2の核となる機能は、MIC、MOD、AMPの3つのスイッチです。これらを組み合わせることで、27通りの異なるサウンドを生み出すことができます。

MICスイッチは、仮想的なマイクの位置を切り替えます。CLASSICモードでは、マイクがアンプのコーンから離れた位置をシミュレートし、より広がりのあるサウンドが得られます。一方、CENTERモードは、マイクをアンプの真正面に設置したような集中したサウンドを生み出します。OFF-AXISは抑揚のはっきりしたコーン端でのクローズドマイキングのようなレスポンスを 再現します。 Center と似ていますが、ハイミッドレンジが少なく滑らかで 柔らかいサウンドになります。

MODスイッチ

MODスイッチは、ゲインの量を調整する役割を担っています。LOWゲインモードでは、クリーンなトーンからわずかなオーバードライブの域までをカバーします。HIGHゲインモードに切り替えると、ハイゲインのディストーション音が得られるようになります。

AMP で選択したアンプスタイルのゲイン構造を選択します。

1,MOD: CLEAN:通常の真空管アンプの設定

2,HI GAIN:プリアンプに追加の 12AX7 チューブを取り付けるのように、ゲインステージ を追加します。

3,HOT-WIRED:真空管アンプの歪みとエッジ感を追加します。

1かr3にかけてゲインが上がります。

AMPスイッチ

AMPスイッチは、GT2の真骨頂とも言えるアンプシミュレーション機能を司ります。TWEED、BRITISH、CALIFORNIAの3つのモードから、好みのアンプの特性を選ぶことができます。

TWEEDモードは、クリーンでナチュラルなフェンダートーンを再現します。BRITISHモードはマーシャルの渋みのあるクランチサウンド、そしてCALIFORNIAモードは激しいハイゲインのディストーションを生み出します。それぞれ個性的な歪み味を楽しむことができるでしょう。

さまざまな音作りの可能性

GT2の真価は、ここからが本番です。3つのスイッチを組み合わせることで、様々な音作りのバリエーションが生まれます。

クリーンからクランチまで

MODスイッチをLOWゲイン、AMPスイッチをTWEEDに設定すれば、さわやかなクリーントーンが手に入ります。MODをHIGHゲインに切り替えると、グレードアップしたオーバードライブ音が得られます。さらにAMPスイッチをBRITISHにすれば、マーシャルらしいクランチサウンドが再現できるでしょう。

ハイゲインのバリエーション

MODをHIGHゲイン、AMPをCALIFORNIAに設定すれば、激しいハイゲインディストーションが得られます。MICスイッチを切り替えることで、音の広がり方のニュアンスが変わります。CLASSICモードでは空間的な広がり、CENTERモードでは集中したアタックが特徴的です。

このハイゲインモードは、メタルやハードロックなどのジャンルに最適です。歪みの質感が非常に豊かで、ギターが持つ本来の太い低音と切れ味の良い高音が同居しているのが魅力的です。

JC-120との相性

GT2は、フェンダーのクリーンアンプJC-120との相性が非常に良いことでも知られています。JC-120のクリーンチャンネルにGT2を接続し、MODをHIGHゲイン、AMPをCALIFORNIAに設定すれば、JC-120に太くてフィットしたハイゲインサウンドを足すことができます。

この組み合わせは、JC-120とフルチューブアンプを使い分ける必要がなくなるほど実用的です。GT2のコンパクトなボディながら、ジャズコーラスでもハイゲインの歪みを楽しめるのは魅力的な点でしょう。

まとめ

Sansamp GT2は、操作が簡単でありながら、さまざまな音作りのバリエーションを提供してくれる優れたギターエフェクターです。3つのスイッチを組み合わせることで、クリーンからハイゲインまでをカバーし、様々なジャンルに対応可能です。特にハイゲインディストーションは、音の太さと切れ味の両立が魅力的です。また、JC-120との相性の良さも大きな売りといえるでしょう。

コンパクトなボディに搭載されたGT2の回路は、アナログチューブアンプの音を手軽に再現できます。長年にわたり愛用され続けているのも頷けますし、自分なりのサウンドメイキングに挑戦したい方には、ぜひGT2を試してみることをおすすめします。

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