PROCOのRAT2、レジェンドペダルの魅力に迫る!ジャンルを超越する歴史的名器レビュー

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はじめに

ギター・エフェクターの世界には、時代を超えて愛され続けている名器がたくさんあります。その中でも、プロコのRAT2は抜きん出た存在感を放っています。本日は、このRAT2について多角的な視点からレビューしていきます。歴史に残る名器の魅力を、さまざまな観点から掘り下げてお届けします。

RAT2の基本情報

まずはRAT2の基本的な情報から確認していきましょう。RAT2は1988年にリリースされた、世界的に人気のディストーション・ペダルです。その前身であるRAT(1978年発売)の名声を引き継ぎつつ、さらなる進化を遂げた逸品なのです。

サウンド

RAT2のサウンドは、シャープでありながらも太く、荒々しく歪むのが大きな特徴です。低~中音域がしっかりと歪み、ファズっぽい雰囲気も感じられます。ピックアップの種類を問わず、ウォームかつ激しいサウンドを生み出すことができます。

以下の表は、代表的なサウンド特性をまとめたものです。

特性 説明
シャープな歪み クリアな高域とエッジの効いた歪み音が特徴的
太い低中音 低中音域に太さと迫力がある
ファズっぽい雰囲気 ディストーションとファズの中間領域のサウンド

操作性

RAT2の操作性は、シンプルさが魅力です。Distortion、Filter、Volumeの3つのコントロールのみで、幅広い音作りが可能なのです。特にFilterノブは重要で、左に回せば明るいサウンド、右に回せば落ち着いた雰囲気が得られます。

また、筐体のデザインも洗練されており、手に馴染みやすい作りとなっています。大きすぎず重すぎず、ちょうど良いサイズ感が魅力的です。

歴史的な背景

RAT2の人気の背景には、歴史的な要因もあります。1980年代、ジェフ・ベックがRAT2を使用したことで、このペダルは一気に注目を浴びました。その後もオルタナ系のミュージシャンに愛用され、幅広いジャンルで活躍しています。

こうした歴史的経緯から、RAT2はロック/オルタナ系のサウンドを追求するギタリストに特に人気があります。

RAT2の長所と短所

RAT2は、長所と短所の両面があります。ここでは、それぞれの側面をよく見ていきましょう。

長所

  • ジャンルを選ばず自在な使い勝手
  • 太くてサスティーンの豊かなサウンド
  • クランチからファズまで幅広い音作りが可能
  • 操作が単純明快
  • ブースターとしても使える万能性

RAT2の最大の長所は、汎用性の高さにあります。クリーンからヘヴィまで、さまざまなサウンドニーズに応えられるのが魅力です。またブースターとしても活躍するため、ひとつで多彩な使い道があります。

加えて、太くてサスティーンが豊かなサウンドは弾きやすさに優れ、長年愛され続ける理由のひとつとなっています。

短所

  • 歪みを強くするとボリューム感が弱まる傾向
  • 低音が潰れやすい
  • デッドスペースを多く取る筐体デザイン
  • 重量があり、エフェクターボードへの取り付けが難しい

一方で、RAT2には短所もあります。歪みを強くすると低音が潰れがちで、ボリューム感が弱まってしまうのが難点です。また、筐体のデザインが独特なため、エフェクターボードへの取り付けが難しいという課題もあります。

しかし、専用のボードを用意すれば問題は解決できます。そのほかのデメリットについても、ユーザーがうまく対処すれば、充分に補えるレベルのものばかりです。

RAT2の選び方

RAT2には、さまざまなバージョンやカラーリングが存在します。自分のニーズに合ったRAT2を選ぶには、いくつかのポイントがあります。

オリジナルモデル

まずはオリジナルのRAT2から見ていきましょう。安価なパーツを使用しているものの、ファズっぽい特徴があり、幅広い音作りが可能です。初心者から上級者まで、RAT2を手に取るならオリジナルモデルから始めるのが無難でしょう。

また、RAT2の前身であるRAT(1978年発売)も人気が高く、こちらを選ぶ人もいます。サウンドの違いを発見するのも面白い体験になるはずです。

MODモデル

一方で、JHSやWEEDなどのメーカーが手がけたMODモデルも存在します。こうしたMODモデルは、オリジナルの性能を引き継ぎつつ、さらにファズ感を強化したり、サウンドバリエーションを増やしたりしています。

MODモデルを選ぶ際は、求めるサウンドに合わせて探し求めるといいでしょう。複雑さを増した分、音作りの幅は広がります。

カラーリング

RAT2には、様々な限定カラーモデルも登場しています。白や赤などのボディは、オリジナルの黒とは違った印象を醸し出します。あくまでサウンドは同じですが、お気に入りのカラーを選んで愛着を持つのも良いかもしれません。

RAT2の使い道

RAT2は汎用性が高いペダルなので、さまざまな使い道が考えられます。ここでは、代表的な使い道をご紹介します。

メインディストーション

RAT2の本来の使い道は、メインディストーションとしての活用です。中音域を中心とした歪み加減がソロやリフに存在感を与え、いろいろなジャンルで使いこなせるのが強みです。

クラシックロックからオルタナティブまで、幅広いスタイルで馴染みやすいサウンドが作れます。攻撃的なトーンが光るソロフレーズにも対応できるため、RAT2はライブの定番ペダルとしても活躍できるでしょう。

ブースター

さらに、RAT2はブースター的な使い方も可能です。ディストーションを控えめに絞った上で、ドライブ感を足すことで、自然なクランチトーンが生まれます。

特にシングルコイルピックアップのギターに合わせると、太くてサスティーンの豊かなサウンドが得られます。ブルースロックなどで華を咲かせそうです。

ベースでの使用

RAT2はベースギターにも合う万能ペダルです。ダウンチューニングやドロップチューニングに威力を発揮し、低音ブーストと高域カットによる荒々しさも味わえます。様々な動画で試奏例が公開されているので、参考になることでしょう。

まとめ

いかがでしたか。プロコのRAT2は、ロック/オルタナ系のサウンドを求めるギタリストにこそ本領を発揮する逸品です。太くて荒々しい歪み音は弾きごたえ抜群で、様々な場面で活躍できる汎用性も持ち合わせています。

一方で低音が弱まりがちなデメリットもありますが、自身のセッティングによっては十分に補えるレベルです。使い勝手のよさから、初心者からプロまで愛されるのも無理はありません。

ロックンロールの歴史に残る名器ならではの、無限の可能性を秘めたRAT2。ぜひ一度手にとって、その魅力を体感してみてください。

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