不朽の名機BOSS BD-2 Blues Driver – ギター史に燦然と輝く歪み魂のエフェクター

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エフェクター
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はじめに

ギターエフェクターの世界には、時代を超えて愛され続ける名作がいくつか存在します。95年に発売されると同時にギタリストたちの間で評判になり、 現在にいた るまでボスのオーバードライブ系エフェクターのベストセラーとして君臨し ているBOSSの「BD-2 Blues Driver」。

発売当時、仲間のミュージシャンが結構使用していました。本日は、このBD-2の魅力に迫りたいと思います。

サウンドの魔力

BD-2の最大の魅力は、その独特のサウンドにあります。TS系とは違う、多少ドンシャリ系のBOSSらしいサウンドでしょうか、真空管アンプのような温かみと、しっかりとしたボディ感を持ちながらも、スムーズでクリアな歪み音が特徴的です。

多彩な音作り

BD-2は、クリーンからディストーションまで幅広い音作りが可能です。ゲインを控えめに抑えればブルースやロックなクランチサウンド、ゲインをしっかり上げればハイゲインのディストーションサウンドまで表現できます。トーンノブを調整することで、音色の硬さや柔らかさも自在に変えられるのが魅力です。

クランチサウンドとディストーションの中間領域では、ギターのボリュームやピッキングの強弱によってダイナミックに歪みの量が変化します。この繊細なレスポンスが、BD-2の最大の持ち味だと言えるでしょう。

温かみと歯切れの良さ

BD-2の音色は、温かみがありながらも非常にクリアです。歪み音の中にもギターの元々の音色が滲み出ているため、薄っぺらくなることはありません。一方で、アタック感のある歯切れの良いサウンドなので、音が絡まることもありません。

この温かみと透明感のバランスが絶妙なため、リズムからソロまで、様々なシチュエーションで使いこなせるのがBD-2の強みです。

使いやすさ

BD-2はサウンドの素晴らしさだけでなく、使いやすさも高く評価されています。

定番の筆頭エフェクター どれだけ歪むかという方向性から一歩踏み込 み、ピッキングのニュアンスもしっかり再現できる クランチ〜オーバードライブの追求という方向 性で一躍ロングセラーとなった本機。 コントロー ルはLEVEL、GAIN、TONEとシンプルだが、ク リーン・クランチからコード弾き向きなハード・ク ランチ、ロックもOKなオーバードライブやブース ターまで、幅広く対応。ギター本体のボリューム 操作による音色コントロールもしっかり追従。

 

シンプルな操作性

BD-2には、レベル、ゲイン、トーンの3つのつまみしかありません。この極めてシンプルな操作性が、初心者にも扱いやすいと好評です。つまみを少しずつ動かしながら、自分好みの音を見つけていけば良いのです。

一方で、シンプルな見た目とはうらはらに、細かなサウンドコントロールが可能です。ゲインを少し絞って、トーンを調整するだけで、全く異なる音色を生み出せます。この繊細さが、長年愛され続ける理由の一つなのかもしれません。

ノイズレス設計

BD-2は、回路設計がしっかりしているため、ノイズが極めて少ないのが特徴です。ゲインを上げてもノイズは目立ちません。このノイズレス設計は、ライブでの使用に最適です。

また、アンプを直接かませるだけでなく、フルレンジスピーカーを通してモニターする際にも、サウンドの劣化が少ないと評判です。

扱いやすい値段設定

BD-2は、普及価格帯のエフェクターとして知られています。手頃な値段ながら、音質やメーカーの信頼性は折り紙つきです。コストパフォーマンスに優れた一品です。

学生からプロミュージシャンまで、幅広いユーザーが手に取れる価格設定は、BD-2の普及に大きく貢献したと言えるでしょう。

さまざまなアーティストに愛される名機

BD-2は、ブルースやロックに限らず、ポップスやオルタナティブロックなど、様々なジャンルのアーティストに愛用されてきました。

錚々たるユーザー

BD-2の主なユーザーとして、以下のようなアーティストが挙げられます。

  • ポール・ウェラー
  • サカナクション
  • BUMP OF CHICKEN
  • THE COLLECTORS
  • the pillows

ビートルズの影響を受けたスタイルから、オルタナロックまで、ジャンルを問わず愛用されていることが分かります。

定番的な存在

このように様々なアーティストから支持されてきたBD-2は、もはやギター界の定番アイテムと言っても過言ではありません。発売から長い年月が経っても、その地位は不動のものです。

レコーディングやライブで愛用される機会が多いため、BD-2の音色はリスナーにも馴染み深いものとなっています。一部の評論家は「BD-2の音は時代を象徴する音だ」と評しています。

進化を続けるBD-2

BOSS社はBD-2の人気に応え、時代に合わせた新バリエーションを投入し続けています。

Wazaシリーズ

近年、BOSS社はWaza Craftシリーズの一環として、BD-2のモデリングを発表しました。Waza Craft BD-2Wは、オリジナルBD-2の忠実な再現を目指したモデルで、ビンテージ回路の探究を重ねています。

ボリュームやピッキングセンスに対するレスポンスの良さが特徴で、プロミュージシャンからも高い評価を受けています。

まとめ

ここまでBD-2の魅力について詳しく見てきました。温かみのあるサウンド、繊細なレスポンス、そして使いやすさといった総合力が、BD-2を名機へと導いたと言えるでしょう。

モデル名のとおり, ツイード・アンプをフルアップにしたような, ブルースギターに向けたエッジの効いたクランチ・サウンドにこだわって 設計されているが,ゲインの可変幅が広く設定されているので,どんなセッ ティングでも気持ちのいいサウンドが得られるオールマイティな汎用性の高 さが人気の秘密だろう。“ブルース” というイメージからは意外なほどに深く 歪み、荒々しいハイゲインサウンドでのロング・サステインを得ることも できる。 逆にゲインを絞ったブースターとしても抜けのいいキャラクターを 発揮してくれる。 特にコード・カッティングをメインとするギタリストから人 気が高い。 ギター側のボリューム操作やピッキング・ニュアンスに忠実に反 応するレスポンスの良さも特筆すべきポイントだ。他の歪み系のエフェクターとの組み合わせとしても良いですね。

長年愛され続けているからこそ、進化を遂げつつも本質は変わらないBD-2。今後もさまざまなミュージシャンから支持され続けることは間違いありません。この記事を読んで、BD-2の魅力に少しでも触れていただければ幸いです。

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