マーシャルJCM900の使い方完全ガイド:プロ級サウンドを手に入れる秘訣

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はじめに

マーシャル JCM900 は、1990年代に登場したハイゲインギターアンプで、ロック/メタルシーンで広く愛用されてきました。本アンプの大きな特徴は、マイルドながらもハイゲインな歪みサウンドにあります。本記事では、JCM900の魅力や使い方について、詳しく解説していきます。一時は定番でしたね!

JCM900 のモデル別特徴

JCM900 シリーズには、いくつかのモデルラインナップがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。

High Gain Dual Reverb

2チャンネル仕様のモデルで、クリーンチャンネルとディストーションチャンネルを切り替えて使用できます。リバーブ効果も備えており、幅広い音作りが可能です。

ディストーションチャンネルは太く芯のあるハイゲインサウンドが特徴的で、ロックから重めのメタルまで対応できます。一方のクリーンチャンネルは、マイルドなクリアサウンドが魅力です。

フットスイッチで切り替え可能な二つのゲインと二つのマスターを持つモデルで、それぞれにリヴァーブも設定できます。クリーンとドライブの切り替えが可能で、例えばクリーンはリヴァーブ深め、ドライブはリヴァーブ浅め(あるいはOff)という設定もできます。

 

High Gain Master Volume

1チャンネルのみのシンプルな構成ながら、2段階でゲインを調整可能です。そのため、強力なドライブサウンドが楽しめるのが大きな特徴です。

ゲインを最大まで上げると、破壊力抜群の凶暴なディストーションが得られます。一方で抑えめの設定にすれば、クリーンなサウンドも楽しめます。マスターボリュームで最終的な音量調整ができるのも便利なポイントです。

High Gain Master Volumeモデルの方も二つのゲインと二つのマスターヴォリュームを搭載していますが、スイッチで切り替え可能なのはマスターだけ。

SL-X

SL-Xはシリーズの中でもっともハイゲインを追求したモデルで、プリアンプ管を1本増やしています。そのため、よりスムーズでリッチなディストーションサウンドが得られます。

SL-Xのディストーションは、レスポンスが良く伸びやかな高音が特徴的です。ソロフレーズなどの表現力にも優れ、テクニカルな演奏にもおすすめです。

JCM900 の基本的な使い方

JCM900は真空管アンプなので、電源の入れ方に注意が必要です。まずは赤色のPOWERスイッチをONにし、2〜3分待ってから黒色のSTANDBYスイッチをONにします。アンプの電源を切る際は、この手順を逆に行います。

チャンネル切り替え

JCM900のモデルによって、チャンネル数が異なります。2チャンネルモデルの場合は、左端のスイッチでクリーンチャンネルとディストーションチャンネルを切り替えられます。

一方の1チャンネルモデルは、ゲイン調整ノブで歪みの強弱を変更できます。ゲインを最大まで上げれば、太くマイルドなディストーションサウンドが得られます。

主要ノブの役割

JCM900のパネル右側には、音作りの主要ノブがあります。

  • GAIN – 歪みの強さを調整します。
  • TREBLE – 高音の量を調整します。
  • MIDDLE – 中音の量を調整します。
  • BASS – 低音の量を調整します。
  • PRESENCE – 音の輪郭や立体感を調整します。
  • REVERB – リバーブ効果の量を調整します。
  • VOLUME – 出力ボリュームを調整します。

これらのノブを組み合わせて調整することで、様々なサウンドメイキングが可能になります。慣れるまでは、1つずつノブを動かして音の変化を確認するのがおすすめです。

クリーンサウンドの作り方

JCM900のクリーンサウンドは、ウォームでナチュラルな音色が特徴的です。パンチの効いたクリーンサウンドが求められるロックサウンドに最適です。

ゲインをマイルドに

まずはGAINを9時の位置くらいにセットします。ゲインを上げすぎるとブレたりして望ましくありません。GAINを抑え気味にすることで、クリアなクリーンサウンドが得られます。

続いて、VOLUMEを3時の位置あたりに設定します。これで、パリッとしたタイトなクリーンサウンドが出力されるはずです。

EQの設定

クリーンサウンドのEQ設定は、以下のようにするとよいでしょう。

  • TREBLE – 12時まで上げる
  • MIDDLE – 9時に設定
  • BASS – 3時に設定
  • PRESENCE – 2時に設定

このように高音と低音を控えめに、中音をしっかり出すことで、太く芯のあるクリーンサウンドが得られます。プレゼンスを適度に上げることで、音に立体感が出ます。

クランチサウンドの作り方

JCM900のクランチサウンドは、ブルースやロックなどでよく使われる音色です。ジャキジャキとした切れ味のあるドライブサウンドが得られます。

ゲインを上げる

クランチサウンドの作り方は、GAINを3時の位置くらいまで上げていきます。さらにVOLUMEは2時くらいに設定します。

この設定で、控えめながらもアグレッシブなドライブサウンドが出力されます。ギターのピッキングの強さによっても歪みの出方が変わるため、表現の幅が広がります。

EQの設定

クランチサウンドのEQ設定は以下がおすすめです。

  • TREBLE – 11時に設定
  • MIDDLE – 2時に設定
  • BASS – 2時に設定
  • PRESENCE – 3時に設定

中高音を強調し、プレゼンスを上げることで、ジャキジャキした切れ味のあるサウンドが得られます。バランスを見ながら味付けしていくと良いでしょう。

ハイゲインサウンドの作り方

JCM900の大きな魅力は、ハイゲインのディストーションサウンドにあります。太く渦を巻くようなサスティーンが特徴的で、ソロやリフを弾くのに最適です。

ゲインを最大に

まずはGAINを3時の位置に設定し、そこからVOLUMEを徐々に上げていきます。VOLUMEを11時あたりまで上げると、モリモリとした重厚なディストーションサウンドが得られるはずです。

ゲインを最大に上げると、アンプからは太くマイルドながらも切れ味のあるハイゲインサウンドが鳴り響きます。軽めのピッキングでも十分な歪みが得られます。

EQの設定

ハイゲインサウンド向けのEQ設定は以下がおすすめです。

  • TREBLE – 10時に設定
  • MIDDLE – 2時に設定
  • BASS – 12時に設定
  • PRESENCE – 10時に設定

トレブルとプレゼンスを絞り気味にし、中音とベースを強調することで、太くコシのあるハイゲインサウンドが得られます。ジャンルに合わせてEQを微調整するのがコツです。

まとめ

マーシャルJCM900は、90年代のロック/メタルシーンを象徴するハイゲインアンプです。クリーンからクランチ、ハイゲインまで幅広いサウンドラインナップが魅力で、楽器店で実際に試してみることをおすすめします。

JCM900を使いこなすには、GAINとVOLUMEを上手く使い分けることが重要です。また、モデルごとにサウンドの特性が異なるので、自分のニーズに合ったモデルを選ぶことが大切でしょう。結構硬い音の印象ですが、様々な設定を試しながら、最適なセッティングを見つけていってください。

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