MXR M133 Micro Ampレビュー:伝説のブースターペダルが持つ魔法の力

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はじめに

ギターエフェクターの世界には数多くの名品が存在しますが、その中でも「MXR M133 Micro Amp」は特別な存在です。このシンプルながらも多機能なブースターペダルは、長年にわたり多くのミュージシャンから絶大な支持を集めてきました。本日は、この名機の魅力を存分に紹介したいと思います。これを使用しているギタリストは多いですね!!

Micro Ampの歴史と特徴

MXRの「Micro Amp」は、1970年代に誕生したブースターペダルです。当時から高い評価を受け、今なお多くのギタリストに愛用されています。その秘密は、シンプルな操作性と優れた機能性にあります。

シンプルな1ノブ設計

Micro Ampの最大の魅力は、その簡素な設計にあります。本体にはGAINつまみが1つしかなく、初心者でも簡単に操作できます。しかし、このつまみひとつで±12dBの広い範囲で音量調整が可能なのです。

ギターの音量を上げたいだけでなく、音に艶を出したり、存在感を増したりと、さまざまな使い方ができるのがMicro Ampの魅力です。コンサートの曲間でギターソロを際立たせるために一時的にブーストする使い方も人気があります。

バッファアンプとしての機能

Micro Ampは、ブースターとしての役割だけでなく、バッファアンプとしても優れた性能を発揮します。ギターからの信号が長いケーブルを伝う間に劣化することがありますが、Micro Ampを介在させることでその影響を抑えることができます。

さらに、エフェクターがたくさん接続されている場合でも、Micro Ampをマスター側に挿せば信号の劣化を防ぐことができます。このように、音質保護の役割を果たすバッファアンプとしての側面も魅力的です。

ヴィンテージとニューの違い

Micro Ampには現行品とヴィンテージ品があり、サウンドに若干の違いがあるようです。ヴィンテージ品のほうが音が柔らかく、暖かみのある雰囲気があるとの評価があります。一方で現行品は、よりクリアで解像度の高いサウンドが特徴とされています。

使用用途によっては、ヴィンテージ品の方が好まれる場合もあれば、現行品の方が適している場合もあります。お好みやニーズに合わせて使い分けるのが賢明でしょう。

他のブースターとの比較

Micro Ampは優れたブースターですが、他にも魅力的な製品は多数存在します。ここでは、Micro Ampと比較しながら、いくつかの人気ブースターを紹介します。

Xotic EP Booster

Xotic EP Boosterは、Echoplex EP-3のプリアンプ部分を模した製品です。Micro Ampがフラットな増幅特性なのに対し、EP Boosterには独特の味付けがあります。絶妙なコンプレッションとブーストの加減が、サウンドにしっかりとした芯とハリを与えてくれます。

Micro Ampの無骨な増幅に対し、EP Boosterは上品で控えめながらも存在感のあるサウンドを生み出します。状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。

TC Electronic Spark Mini

TC Electronic Spark Miniは、ほぼ味付けのないクリーンなブースターです。Micro Ampにも自然なブーストが可能ですが、Spark Miniはさらに中性的で透明度が高いサウンドを実現します。

特にギターソロの際に活躍するブースターで、ヌケの良さが魅力です。ギターの原音を損なうことなく、しっかりと前面に押し出してくれます。Micro Ampとは対照的な性能を持つ製品といえるでしょう。

Micro Ampの多様な使い方

Micro Ampは、その名の通りシンプルなブースターとして使うだけでなく、さまざまな用途に活用できます。ここでは具体的な使い方をいくつか紹介します。

クリーンブースターとして

Micro Ampは、単にクリーンアンプの音量を上げるだけでなく、サウンドにハリとツヤを出すことができます。活き活きとした弾き心地が生まれ、ギターの輪郭がくっきりと浮かび上がります。

曲間のギターソロでブーストしたり、常時ONで掛けっ放しにするなど、様々なクリーンブースターとしての使い方が可能です。ゲインは控えめに抑えつつ、適度な立体感を出すのがおすすめです。

ゲインブースターとして

Micro Ampは、単なるクリーンブースターだけでなく、ゲインブースターとしても優秀な性能を発揮します。歪みエフェクターやアンプの前に接続することで、サウンドをより太く力強いものにできます。

ゲインを上げれば上げるほど、サウンドにコシとパワーが加わります。ヘヴィでパンチのあるサウンドを作り出したい時に重宝するアイテムです。

ギターの音色調整に

Micro Ampは、安価なギターでも高級ギターのような豊かな音色を生み出すことができます。ギターの持つ音の個性を損なうことなく、上品に立体感を付与してくれるのです。

さらに、異なるギターを使い分ける際の調整としても活躍します。ピックアップの出力の違いを補正し、最適な音量とサウンドを実現するのにも一役買ってくれます。

ミュージシャンの評価

Micro Ampは、ロック/ポップスの第一線で活躍する数多くのミュージシャンから高い評価を受けています。ここでは、代表的な愛用家とその評価を紹介します。

ジョン・フルシアンテ (レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの重鎮ギタリスト、ジョン・フルシアンテは、Micro Ampの大ファンとして知られています。彼は常にMicro Ampを武器に、卓越したギターテクニックと相まって、印象的なサウンドを生み出してきました。

フルシアンテは「Micro Ampは完璧なブースターだ」と絶賛しています。簡単な操作で自然なブーストが可能なことから、彼のライブプレイにはかかせない相棒となっているのです。

ジャック・ホワイト

ブルースロックの巨匠であるジャック・ホワイトも、Micro Ampの愛好家の一人です。彼は「Micro Ampを使うと、いつもよりサウンドが太くなる」と語っています。Micro Ampの味付けは控えめながらも、しっかりとした存在感を与えてくれるのです。

ホワイトは、リフの際にMicro Ampをかけることで、太く力強いサウンドを生み出しています。サスティーンやハーモニクスの表現力も増し、味わい深いブルースロックを演奏できるのだそうです。

まとめ

MXRの「M133 Micro Amp」は、シンプルながらも多機能で使い勝手の良いブースターペダルです。クリーンブースター、ゲインブースター、バッファアンプなど、さまざまな役割を一台で果たすことができます。

音質を損なうことなく自然な増幅が可能なことから、ロック/ポップスの第一線のアーティストにも愛用されています。操作が簡単で、コンパクトなボディも魅力的です。ブースターを探しているギタリストには、ぜひ一度使ってみてほしい一品です。

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