はじめに
それまで使っていた、歪み系のエフェクターは、アンプによったり、ギターによったり、バンドによったり、ステージの大きさや音響等に左右されてました感がありました。そこで、もう少し抜けの良い音にならないかなと思ってました。ある日、知り合いのギタリスト、Mさんから紹介されたのがこのXOTIC BB Preampでした。このペダルは、ブースターとしても歪み系エフェクターとしても活躍する万能選手で、多くのギタリストから高い評価を得ています。さまざまな機能や音作りの幅広さ、そして実際の演奏での使い勝手などを、詳しく掘り下げていきましょう。
製品概要
まずは、Xotic BB Preampの基本的な製品概要から説明していきます。このペダルの最大の特徴は、非常に幅広い音作りが可能な点にあります。
豊富な音作り
BB Preampは、クリーンサウンドからハイゲインのオーバードライブまで、さまざまな音作りに対応できます。可変幅±15dBの2バンドEQにより、トレブルとベースを細かく調整することができるため、ギタリストの求める音を的確に表現することが可能です。
特にシングルコイルピックアップのギターとの相性が良いと評価されています。高い音圧と太くシャープな出音が特徴的で、バッキングのサウンドメイキングにうってつけです。コードを弾いた際のキレイな音まとまりも魅力的です。
コントロール
BB Preampのコントロール機能は、Gain、Volume、Treble、Bassの4つのツマミで操作します。この直感的な操作性が高く評価されている点でもあります。
コントロール | 機能 |
---|---|
Gain | 歪み量を調整 |
Volume | 全体の音量を調整 |
Treble | 高域を±15dB調整可能 |
Bass | 低域を±15dB調整可能 |
さらに、EQツマミが12時の位置にくるとクリック感があり、フラットな設定に簡単に戻せるよう細かな配慮がなされています。
仕様
Xotic Effectsのトレードマーク「現場で使える」トーン、ペダルです。素朴なクリーンサウンドからスムーズなオーバードライブまで、AC/RC Boosterがカバーしていない広範囲のサウンドが得られます。30dB+ のクリーンブーストに±15dBの2バンドEQ付きでトレブル、ベースが調整でき、多彩なドライブコントロールが可能。OFF時のシグナル干渉を最小限に抑える、トゥルー・バイパス搭載。AC アダプターと9Vバッテリー両用設計。
- 外部寸法(縦/幅/高):4.39” x 2.38” x 1.98” (112mm x 60mm x 50mm)
- 重量:0.6 lbs. (280g)
- 消費電流:9VDC/8mA
- 内蔵バッテリー:9VDC (006P) x 1
- 電源アダプター(別売) 9VDC, Negative Tips (Regulated recommended)
- トゥルーバイパス・スイッチング
- 入力インピーダンス:500k ohm (min)
- 出力インピーダンス:10k ohm
サウンドの特徴
次に、Xotic BB Preampの音の魅力について掘り下げていきましょう。このペダルのサウンドは、他のエフェクターとはかなり異なる独特の個性があります。
ゲインの増加と変化
BB Preampの一番の特徴は、ゲインを上げてもそれほど歪み量は大きく増加しないという点です。代わりに、ゲインを上げることでニュアンスや音圧が変わっていきます。この「ニュアンスの変化」によって、非常に多彩なサウンドを生み出すことができるのです。
つまみの位置を変えても常に「独特ながらもまとまったサウンド」が得られるため、ギタリストの求める音作りがしやすくなっています。
アンプの持つ個性を引き出す
BB Preampは、使用するアンプの特性をしっかりと表現してくれます。アンプで基本的な音を作った上で、BB Preampを使うことで、そのアンプの持つ個性がさらに際立つようになります。
そのため、アンプに合わせてBB Preampの設定を変えれば、ギタリストが求めるサウンドに近づけることができます。これが、多くのギタリストからBB Preampが高く評価される理由の一つでしょう。
ハンドメイドの良さ
BB Preampは、見た目ほど高級感はありませんが、音作りへのこだわりが随所に感じられるハンドメイドのエフェクターです。限定カラーモデルなども発売されており、コレクター向けの製品としても注目を集めています。
手作業による丁寧な作りが光る確かな音質と、長年のノウハウから生まれたチューニングなど、ハンドメイドならではの良さが詰まっています。
試奏
さまざまな使用者からのレビューも参考になります。BB Preampはブースターやオーバードライブとしても高い評価を得ています。
ブースターとしての使用感
BB Preampは、ブースターとしても優れた性能を発揮します。常時ONにしてプリアンプとして使用すれば、好みのゲインサウンドを作り込んだ上で、さらに別のペダルを重ねて歪みをコントロールすることができます。
ボリュームの反応性も良好で、手のニュアンスを活かしたプレイングが可能です。また、アンプのコンプレッションを強めるため、弾きやすさも向上するでしょう。
オーバードライブとしての使用感
オーバードライブモードでも、BB Preampは高い評価を得ています。ゲインを上げた際の歪み味は、TS系のクリアな音色ながらも、独特のニュアンスがあり魅力的です。トレブルとベースのEQを調整することで、ジャキジャキしたクランチからスムーズなディストーションまで、さまざまな音作りに対応できます。
ただし、本格的なハイゲインサウンドを求める場合は物足りなさを感じる可能性もあります。でも、ベースとしての使用感については、太く艶のある質の高い歪みが得られると好評です。
注意点
一方で、BB Preampにはいくつかの課題もあるようです。ノイズが気になるという指摘が一部であり、ノイズ対策が必要になる場合もあります。また、単音では音が硬く感じられ、ピッキングへの反応が遅いとの意見もあります。
さらに、前期型とあとも型のサウンドの違いなども指摘されており、モデルによっては物足りなさを感じるかもしれません。しかし、こうした課題はあくまでもガチなギタリストに向けた指摘で、一般的な使用範囲では大きな問題にはならないでしょう。
まとめ
そしてバンドのアンサンブルの中で使ってみたところ、これはハマりました。音量をそんなに上げなくても、バッキングの音が抜けてきます、たまにあるのが、音量は出てるのに、モニターしづらいパターンです、これにはいろんな要素があるのでしょうが。その点このXOTIC BB Preampは、その点をカバーしてくれると思いました。
ゲインを全開にしてもめちゃくちゃ歪む感じでは無いので、その辺もあるのかなぁと思いました。
トーンの効き具合もかなり良いので音作りもしやすいです
これはしばらくはメインで使えると思いました。
以上が、Xotic BB Preampの徹底レビューでした。ブースターやオーバードライブ、さらにはプリアンプとしても活躍する高機能なペダルで、豊富な音作りの幅とアンプの個性を生かせるサウンドが特徴的です。一方で、ノイズ対策などの課題もありますが、一般的な使用範囲では非常に魅力的なエフェクターだと言えるでしょう。
今後もっと本格的な音作りに挑戦したい方には、BB Preampの良さをしっかり生かせるアンプやエフェクターとの組み合わせが重要になってくるでしょう。BB Preampさえ手に入れれば、ギタリストの可能性が無限に広がるはずです。
XOTIC はlovepedalと同様、海外のブランドです、何かそのへんもあるのか、音の懐が広いです。
今度はXOTIC の他のエフェクターも気になり出しました。
|
コメント