ギターを始めたいけれど、どのブランドを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか。今回は、日本が誇るギターメーカー「フェルナンデス」に注目します。1972年の設立以来、独自の技術とこだわりの品質で多くのミュージシャンに愛され続けているフェルナンデスギター。プロアーティストから初心者まで幅広く支持される理由や、RAVELLEやZO-3などの人気モデル、そして高いコストパフォーマンスで評判のBURNYシリーズまで、その魅力を徹底的に解説していきます。あなたにぴったりの一本を見つけるヒントがきっと見つかるはずです。
1. フェルナンデスギターの魅力と歴史を知ろう
フェルナンデスギターは、1972年に設立された日本の音楽機器メーカー、株式会社フェルナンデスによって誕生しました。初めはクラシックギターを中心に販売していましたが、エレキギターの登場により、その名が広まりました。出発当初から、フェルナンデスは品質とデザインにこだわり、プロミュージシャンにも愛用されています。
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フェルナンデスの歴史
- 1969年: クラシックギター卸売業者の斉藤楽器として設立。
- 1972年: 株式会社フェルナンデスに社名変更、エレキギターの販売を開始。
- 1980年代: 国内外の市場に向けてオリジナルモデルの開発を始め、多くのアーティストとのコラボレーションを実現。
フェルナンデスはエレキギターの分野において、独自のスタイルを確立しました。その中でも、特に有名なのが「サスティナー」技術です。この技術は、弦振動を電気的に持続させ、無限のサスティンを実現することで、音楽表現の幅を広げています。例えば、U2のギタリスト「エッジ」さんが使用することで、独特の浮遊感あるサウンドを生み出しています。
多くの著名な日本人ミュージシャンがフェルナンデスのギターを愛用し、そのブランドイメージを確立しました。一時は年商40億円台に達するなど、日本のギターメーカーとして異例の成功を収めましたが、2000年代以降は中古市場の台頭や海外からの低価格楽器の流入、ギター人口の減少などの要因で業績が悪化。2025年7月9日に破産手続き開始決定を受け、その歴史に幕を閉じました。
フェルナンデスのモットー
フェルナンデスは「低価格で高品質」を重視しており、初心者からプロフェッショナルまで多様なニーズに応えられる製品ラインを展開しています。このため、次のような特徴が際立っています:
- 柔軟な価格帯: エントリーモデルから高級アーティストモデルまで、幅広い価格設定。
- 高い実用性: プレミアムよりも、楽器としての使いやすさを追求。
- 独自の開発力: ギター本体だけでなく、ピックアップや各種パーツの開発にも力を入れています。
フェルナンデスの人気モデル
ファンの間で特に人気のあるモデルには、RAVELLEシリーズやFRシリーズなどがあります。これらのモデルは、さまざまなプレイスタイルに対応できる設計となっており、多くのミュージシャンに支持されています。
フェルナンデスギターの魅力は、その歴史や技術的特性だけでなく、多くのアーティストとのコラボレーションを通じてさらに強化されています。特に、日本の音楽シーンを代表するアーティストたちのトレードマークとしても知られており、ブランドの認知度は高いものとなっています。このように、フェルナンデスはただの楽器メーカーではなく、ミュージシャンと共に成長し、進化し続ける存在なのです。
2. 人気モデルをチェック!RAVELLEからZO-3まで
フェルナンデスギターは、多様な製品ラインが魅力で、多くのギタリストに愛用されています。特に、RAVELLEとZO-3という2つの人気モデルは、さまざまな音楽ジャンルで広く支持されています。今回は、これらの注目のモデルを詳しく見ていきましょう。
RAVELLEシリーズの魅力
RAVELLEは、フェルナンデスの象徴的なモデルであり、特にビジュアル系やハードロックのアーティストたちから高い評価を受けています。このモデルは、クラシックなレスポールのスタイルを現代的にアレンジしており、以下のような特徴があります:
- 演奏しやすさ:ハイポジションでのプレイが容易で、ロック音楽に幅広く対応できる設計です。
- モデルの多様性:
- RAVELLE ELT:マホガニーのネックとメイプルのボディを使用し、サスティナーとFRT(フロイド・ローズ・トレモロシステム)を搭載しています。
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- RAVELLE STEELER:ボルトオン式のメイプルネックとバスウッドボディを組み合わせ、TOMブリッジを採用しており、扱いやすさが際立っています。
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このモデルは、デイヴ・クシュナー(ヴェルベット・リヴォルヴァー)などの著名アーティストにも愛用されており、その人気を証明しています。
ZO-3のユニークなデザイン
特に目を引くのはZO-3モデルです。このギターは、コンパクトなサイズでありながら独自のスタイルと高い機能性を提供しています。
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- 短いスケール:弦長が609mmと短く、小柄なプレイヤーや初心者にも扱いやすいデザインです。
- 軽量なボディ:持ち運びが簡単で、ライブパフォーマンスにも最適です。そのサウンドクオリティだけでなく、視覚的な印象も魅力的です。
- 多彩なサウンド:機能的なピックアップとブリッジにより、様々な音楽スタイルに適応したサウンドが楽しめます。
その他の魅力的なモデル
フェルナンデスには、他にも注目すべきモデルが多く存在します:
- FRシリーズ:ストラトタイプのデザインで、幅広いジャンルに対応できる機能性を備えています。ジェットフィンガー横関敦氏の使用でも知られています。
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- TEJシリーズ:布袋寅泰氏や今井寿氏が使用していたことでも有名で、都市的で洗練されたデザインが特徴です。
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これらのモデルは、それぞれのプレイヤーのスタイルやニーズに応じた使いやすさを追求しており、豊富なバリエーションを誇っています。フェルナンデスギターは、数多くのミュージシャンにとって価値ある選択肢となっているのです。
3. BURNYシリーズの特徴と魅力を徹底解説
BURNYシリーズは、フェルナンデスが展開するギターブランドの一つで、特にギブソン系のコピーモデルとしての評価が高いです。このシリーズは、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に支持されており、品質と価格のバランスに優れた選択肢を提供しています。
高品質なコピーモデル
BURNYの最大の魅力は、その本格的なコピーモデルにあります。ギブソンのレスポールやSGなど、著名なギターのディテールを忠実に再現しており、しっかりとした作りが特徴です。具体的なポイントは以下の通りです。
- ディテールの忠実性: 本家ギブソンの設計を基にしながらも、オリジナルのアレンジを加えています。
- 優れた指板: 通常のギブソンレスポールの指板は300Rですが、BURNYでは現代のプレイスタイルに合わせた400Rに設定されています。これにより、よりスムーズな演奏が可能です。
- 価格の魅力: 高品質にもかかわらず、10万円を大幅に下回る価格で提供されています。コストパフォーマンスに優れているため、初めてギターを手にする人にも最適です。
多様なモデルとオプション
BURNYシリーズには、さまざまなモデルがラインアップされています。これにより個々のプレイヤーのニーズに応じた選択が可能です。
- レスポールタイプ: RLC-85やRLG-85 HBなど、本家のクオリティを意識したモデルが揃っています。
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- SGタイプ: RSG-55シリーズは1963年と1969年型の異なるピックガード仕様を持ち、SGファンにはたまらないラインナップです。
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- アーチトップシリーズ: RSA-65やRFA-75はそれぞれ異なるボディ構造を持ち、多様なサウンドを提供します。
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アーティストとのコラボレーション
BURNYシリーズは、著名なミュージシャンとのコラボレーションモデルも展開しています。これにより、単なるコピーモデルにとどまらず、アーティストの個性を反映したユニークな楽器が多数加入されています。
- シグネチャーモデル: 特定のアーティストの要求に応じて設計された製品は、多くのファンにとって特別な魅力を持っています。
- カスタマイズオプション: プレイヤー個々のニーズに応じたカスタマイズが可能なモデルも増えており、個性を大切にするギタリストには嬉しいポイントです。
BURNYシリーズは、その高品質なコピーモデルと手頃な価格設定、そして多様なラインアップにより、ギタリストにとって非常に魅力的な選択肢となっています。様々なスタイルやジャンルに対応したモデルの中から、自分自身にぴったりの一本を見つける楽しみを提供しています。
4. プロも愛用!フェルナンデスの独自機能と技術
フェルナンデスは、その革新的な技術とユニークなギターの特性によって多くのプロミュージシャンから高い評価を得ています。その中でも特筆すべきは、彼らのサスティナー技術であり、プロのギタリストにとって演奏スタイルをさらに豊かにする魅力的な機能です。
サスティナーの革命的な機能
サスティナーは、弦の振動を持続的に保つことができる画期的なシステムです。この技術を利用することで、大きな音を出さなくても、より豊かなサウンドを得ることができます。具体的な機能は次の通りです。
- スタンダードモード:弦の自然な振動を長時間引き延ばします。
- ハーモニクスモード:倍音を際立たせ、特有のハウリングサウンドを提供します。
- ミックスモード:スタンダードとハーモニクスの中間的なサウンドを生み出します。
著名なギタリストたち、例えばU2のエッジや故hide、スティーヴ・ヴァイなどもこのサスティナーを活用し、自身の音楽に個性的なサウンドを加えてきました。プロのギタリストは、この革新的な機能を駆使して、演奏表現の幅を広げています。
高品質なピックアップとエフェクターの連携
フェルナンデスのギターに搭載されているアクティブピックアップは、アメリカのF.G.I.(フェルナンデスギターズ・インターナショナル)によって開発されており、高度な性能が魅力です。このピックアップは、各種エフェクターとの組み合わせも優れており、特にハードロックやヘヴィメタルのジャンルでプレイするアーティストには、明瞭ながらも強い歪みを実現する点で大きな強みとなります。
プロのための設計と実用性
フェルナンデスのギターは、プロフェッショナルな使用を大前提に設計されています。これにより、幅広い価格帯が用意されており、初心者から熟練のプレイヤーまで多様なニーズに応える工夫が凝らされています。また、演奏の実用性を重視し、特に大音量の環境でも安心して使用できる設計がなされています。このように、プロアーティストが自信を持って演奏できるギターを実現しました。
フェルナンデスの革新技術や独自の機能は、多くのプロギタリストに選ばれる理由の一端を成しています。今後も、革新的なアプローチと確かな技術によって、多くのアーティストに愛され続けることでしょう。
5. 初心者からプロまで!価格帯別おすすめモデル
フェルナンデスは幅広い価格帯から多様なギターを提供しており、初心者からプロミュージシャンまで、さまざまなプレイヤーに対応したモデルが揃っています。ここでは、価格帯別にいくつかのおすすめモデルを紹介します。
## エントリーモデル(1万円~5万円)
- ZO-3
小型ボディが特徴的なエレキギターで、特に初心者に人気があります。携帯性が高く、練習にも最適です。
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- FRシリーズ
シンプルなデザインながら、優れた演奏性を持つスーパーストラトタイプ。コストパフォーマンスも良好で、初心者が扱いやすいモデルとなっています。
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## ミドルレンジ(5万円~15万円)
- RAVELLEシリーズ
このシリーズは、デザインと演奏性が両立されたモデルが揃っており、中級者にオススメです。特に音質にこだわった楽器で、ロックミュージックに最適なサウンドを提供します。
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- TEJシリーズ
フェルナンデスの伝説的なモデルの一つで、ビートロックファンにはたまらないギターです。コンコルドヘッドを搭載しており、スタイリッシュなデザインが魅力的。
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ハイクラス~ヴィンテージ・コレクターズアイテム(15万円以上)
この価格帯は、生産数が少ない限定モデル、ヴィンテージ品、アーティストモデルなどが中心となります。
- アーティストモデル(hideモデル、布袋寅泰モデルなどの限定品/上位機種)
- 特徴: 人気アーティストのシグネチャーモデルで、生産本数が限られていたり、特別な仕様が施されていることが多いです。
- おすすめポイント: 特定のアーティストのファンや、コレクションとして希少性の高いギターを探している方におすすめです。
- 価格帯: 中古市場で15万円以上、状態や希少性によっては数十万円になることもあります。
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- 初期~中期の国産フェルナンデス(FST, RST, FGZなど)
- 特徴: 80年代~90年代頃のフェルナンデスは、高い品質とコストパフォーマンスで評価されていました。当時の技術が詰まった、今では希少なモデルも存在します。
- おすすめポイント: ジャパンヴィンテージに興味がある方、または当時のサウンドや品質を求めるギタリストにおすすめです。
- 価格帯: モデルや状態によりますが、10万円台から、希少なものだと20万円以上になることもあります。
## 特徴別モデル
- バリエーション豊かなピックアップ
フェルナンデスのギターは、様々なピックアップオプションが選べるため、特有の音質を求めるプレイヤーにも対応しています。 - サスティナー搭載モデル
ロングサスティンを実現するサスティナー機能が付いたギターは、特にソロプレイでの表現力を増すことができます。たとえば、RAVELLE ELT STPやBURNYシリーズが該当します。
フェルナンデスのギターは、そのバリエーションと高い品質から、どのレベルのプレイヤーにもぴったりの選択肢があります。自分のスタイルやニーズに合わせたモデルを見つけることで、音楽の楽しみがさらに広がるでしょう。
まとめ
フェルナンデスはコストパフォーマンスに優れ、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに支持されているギターメーカーです。その革新的なサスティナー技術や高品質なピックアップ、そして多様なラインナップは、ミュージシャンたちの演奏表現を大きく広げてきました。様々なジャンルや演奏スタイルに適応するフェルナンデスギターは、まさに理想的な楽器と言えるでしょう。これからも、優れた技術と豊かなクリエイティビティを発揮し、音楽シーンを牽引し続けることでしょうと思いましたが、しかし現状、株式会社フェルナンデスとしては、破産手続きが進行しているため、事業を継続する見込みはありません。しかし、ブランド自体の存続については、いくつかの可能性が考えられます。
- 商標の継承によるブランドの再生: もし本当に「FERNANDES」の商標の一部が他社に譲渡されているのであれば、その企業がフェルナンデスのブランドを継承し、新たな形でギター製造・販売を行う可能性はゼロではありません。過去にも、経営難に陥った有名ブランドが他社に買収され、再建された例は少なくありません。
- 中古市場での価値上昇: 供給が停止したことで、既存のフェルナンデスギター、特に人気モデルやレアな機種は、中古市場で希少性が高まり、価格が上昇する可能性があります。
- 「ZO-3」などの動向: 大ヒットした「ZO-3」など、フェルナンデス独自の革新的なモデルや技術が、何らかの形で今後の楽器業界に影響を与える可能性も考えられます。
多くのギタリストに愛され、日本の音楽シーンを彩ってきたフェルナンデスの倒産は非常に残念なニュースですが、今後、そのブランドがどのような形で引き継がれていくのか、あるいは完全に歴史の中に消えていくのか、その動向が注目されます。




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